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【SELFの本棚】#027 三国名勝図会
(文:ふるかわりさ)
三国名勝図会(さんごくめいしょうずえ)は、江戸時代後期に薩摩藩が編纂した薩摩国、大隅国、及び日向国の一部を含む領内の地誌や名所を記した文書。
特に、神社や寺院についてはその由緒、建物の配置図や外観の挿絵まで詳細に記載されている。また各地の名所風景を描いた挿絵も多く、当時の薩摩藩領内の様子を知るための貴重な資料となっている。全60巻。
昭和41年に南日本出版文化協会から出版された全3巻や、昭和57年には明治38年の和装版を底本とした洋装本全4巻の復刻版は、今でも古本屋さんなどで手に入ると思います。(私も持っています)
絵のページがけっこうあるのと、特に自分の地元であれば古い日本語を読み慣れていない人でも地名を頼りにけっこう面白く読める資料で、例えば霧島市の小鹿野滝のページはこんな感じ。
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![](https://assets.st-note.com/img/1653231341401-mcrricCVic.jpg?width=1200)
当時の絵と、今の風景を照らし合わせてみると結構おもしろい。
こちらは、数年前に東霧島神社に行った時に撮った写真。
どこから撮ると『三国名勝図会』と同じ構図になるかな〜とファインダーを覗くと楽しいですし、昔はお寺だった場所が今神社になっていたりでガラリと変わっている場所を比較してみるのも面白いです。
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余談ですが、、、。
私の職場でもある日当山無垢食堂は、毎月1日に、すぐ近くの蛭子神社(大隅二之宮 ※ちなみに一之宮は鹿児島神宮)にお参りをさせていただいているのですが、店舗のロゴのもとになっているのは、蛭子神社の手前にある神代の樟。今でもこの挿絵とほぼ変わらない形で残っています。
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なお、下記ウィキペディアのページ下部に日本国立国会図書館デジタルコレクションのリンクと、ウィキメディアコモンズへのリンクがあり、そこからWEB上で三国名勝図会を閲覧する事ができるので、読んでみたいけど実物が見つけられない!という方や、今すぐ見てみたいという方はぜひどうぞ。
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