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【SELF合宿まとめ】#003 BANTO BANK〜最強の右腕はここにいる〜

登壇者:吉村佑太(美山商店)、白水純平(ひより保育園)、荒木政孝(三麓株式会社)
参加者:勝眞一郎(サイバー大学)、福島大輔(桜島ミュージアム)


毎年恒例のSELFの合宿が終った後に、多くのプロジェクトがカタチになってスタートする姿を見て非常にワクワクします。
そうしたワクワクの熱量が上がっていく一方で、冷静になって考えてみると、生まれたプロジェクトを持続させたり、スケールさせていくことも何かを始めることと同じくらい大事じゃないかと思うようになりました。

このセッションでは、プロジェクトの発起人「リーダー」と一緒になって事業を推進する重要な仲間を「番頭」と定義し、その番頭を見つけたいリーダーと、リーダーに付いてバリバリ業務をやっていきたい番頭をマッチングさせるサービスや、ベースとなる番頭人材バンクを作れないかと思い立ちテーマを設定しました。今回は、番頭的ポジションの二人と、リーダー的ポジションの一人、計三名で対談しました。

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番頭って、どんな人?

セッションの中では、お互いに考えている番頭のイメージについて共通認識を図りました。その中で、番頭には、リーダーの考える方向性を部下に示しながら事業を推進するマネージャーという役割が一つ。時にはリーダー向けて冷静になって助言する役割が一つ。さらにはリーダーが会長という立場だとすれば、番頭が社長である場合もあるし、組織においてリーダーが不在となる場合にはリーダーの役目を担うなど、組織によってさまざまな役割と立場があることがわかりました。
共通することは、「番頭」はリーダーを支えながらも、リーダーと同じ志を持ってプロジェクトを推進する重要な役割を持つポジションであるということ。ここが重要ではということになりました。

事業をスケールするときに欠かせない存在

対外的に目立つのはリーダーです。事業の発起人なので熱量もあります。巻き込み力もあります。教育の中でもリーダーシップ教育などあり、どうしてもリーダーが目立つ存在です。

でも、事業をスケールさせるためには番頭の役割が重要! 有名な例では、本田技研工業で本田宗一郎を支えた藤澤武夫、松下電器産業で松下幸之助を支えた高橋荒太郎など、事業を大きくするときのリーダーには、優秀な番頭がサポートしていたからこそ成功があったと言われています。

目立たないけど事業拡大や継続的運営には欠かせない存在、それが番頭なのです。

番頭のポジション

ここだけの話、今回のメンバーの吉村と白水は番頭のポジションを心地よく感じ、能力が発揮できていると感じています。さまざまなプロジェクトで引っぱり出されて番頭的動きをすることがありますが、自分でも向いているなと感じます。
逆にリーダーやってと言われると、ちょっとストレスを感じます。事業をスケールさせる時にリーダーのお役に立ちたい! そんな番頭魂に目覚めています。

番頭はどのようにして育成されているか

このように組織にとって重要な番頭ですが、「番頭養成コース」とかいう教育プログラムを見たことがありません。周囲を見渡してみると、組織の中で育まれつつ徐々に頭角を表すタイプと、環境的・戦略的な要因で結果として番頭になるタイプがいるという意見が出ました。任されたからやっていたら番頭になっていたと。

育成プログラムがないものの、簡単に育てられる役割ではない。そのため、一定の業務力や統率力のある人材にアントレプレナーであるリーダーが声をかけ、新しい組織づくりを共に行うことで一気に成長し、番頭となる場合も多いように感じています。

あなたの周りの優れた番頭役の方は、どのようなタイプでしょう?

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鹿児島には番頭が少ない?

鹿児島には番頭さんって少ないのだろうか? という話が出ました。 鹿児島と他県の定量比較ができれば良いのでしょうが、民間企業・NPO・行政機関など番頭有無を確認したデータは無さそうです。 感覚的な答えにはなってしまいますが、SELFをみると、0から1を創るアントレプレナータイプのリーダーが多い印象です。それに応じて番頭も同様にいるのではないかと素人目には思うのですが、リーダーたちに声をかけると「番頭がいない」「2番手が欲しい」と言う声をちらほら聞くため、鹿児島は起業家タイプのリーダーと比較して番頭が少ないという感触を持っています。

無いのなら、BANTO BANK を作ろう!

そこで、わたしたちは番頭の人材バンク「BANTO BANK」を作ろう!ということになりました。
今のところのBANTO BANK の構想は、こんな感じです。

①人材登録
BANTO BANKに「番頭のようなポジションを担ってみたい」という人材にサービスに登録してもらう。誰でも登録が完了できるわけではなく、一定の審査基準を通過する必要あり。
※登録者は県内・県外在住問わないが、SELF関係者に縁がある方から数珠繋ぎでの登録からスタートする。

②番頭募集の方も募る
SELF内で立ち上げたいと思っているプロジェクトのメンバーや事業の関係者がBANTO BANKに番頭探している旨の詳細を以って申請を行う。

③募集している方のヒアリング

BANTO BANKスタッフから②の申請者に連絡し、オンラインや対面でのヒアリングを元に番頭の人物像の解像度を上げる。
④番頭さんたちにご紹介
③の情報のタイミングでスタッフよりBANTO BANKの登録者に連絡し、「こんな会社はどうか?」と情報を共有する。

⑤マッチング
興味を持った登録者と、登録企業を引き合わせ面談を行い、マッチングの調整を行う。

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優れた番頭の輩出に向けて

番頭たちが集まって、番頭スキルを磨く講座を立ち上げたり、「ウチのリーダーの困った話」を聞く会を作ったり、番頭たちがイキイキと働き、その結果、鹿児島に勢いのある企業が多く育って来ればいいなと考えています。

「あなたは卒業したら何になりたいの?」「番頭!」という選択肢ができるよう、今後具体的にプロジェクトを立ち上げて行きたいと思います!

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