関係性の束を作る

以前、Selfに相談されてきた方で、ゲームデザイナーの方がいました。独立したてで、委託先の大手の担当者によるパワハラ、セクハラに悩み、精神科にも通院するようになりました。

彼女を救ったものはなんだったか?

それはプライベートで楽しんでいたバスケットボールサークルと、個人で楽しんでいたペンタブレットを使ったイラストスクールでした。

バスケットボールのサークルに、やはりゲームの仕事に携わっている仲間がいて、ゲームキャラクターのイラストができる人を探していました。その仕事は、彼女が趣味で学び始めたペンタブレットによるイラスト技術が活かせるものだったのです。

仕事における他者との関係性、仕事以外における他者との関係性、そして一人で何かを楽しむ自分との関係性、の3つの層を日々の生活の中に織り込むことができれば、日々の暮らしも多層的で豊かになり、何かあった時のクッションのようなリスクヘッジ機能を果たすのではないでしょうか。仕事に関係ないことや、今はお金を稼ぐことに直結してないことが、人生において必ずしも無駄なわけではないのです。

肩の力を抜いて、深呼吸して、お気に入りのお店で好きな飲み物を片手に窓の外でも眺めながら、良い意味での人生の無駄を飼いならすことについて考えてみてはどうでしょうか。


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