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「自分の過去との向き合い方」がどんな人を引き寄せ、どんな人を遠ざけるのか

今は疎遠になってしまいましたが、かつて自分の知り合いにこんな方がいました。とても綺麗な自分でビジネスを展開されている女性でしたが、私生活でもビジネスでもトラブルに見舞われることの多い方でした。

そして過去に経験した不愉快な出来事を語る際の彼女には、「ある特徴」がありました。声も表情も別人のようになるのです。顔のパーツがバラバラになるというか。もしかしたら、ややもすれば人格の統合性が失われがちな方だったのかもしれません。

過去に起きたつらいことや不愉快な出来事とどう向き合うか。封印する(いったん忘れてしまう)。後から「あの時はこうだったんだ」と自分なりに解釈する。当時の状況そのままにリアルに向き合う。など、人それぞれだと思いますが、当時あったことへの自分なりの感覚なり解釈がそのままである程度の期間を過ごしてしまうと、人によっては厄介なことが起こってしまいます。

なんというか、当時の怒りや不快な感情が「毒のように醸し出されてくる」というか。言葉、表情、声、服装、オーラ、相手との会話における間の取り方、などなど、その毒の存在はわかる人にはわかってしまいます。

その人にとってプラスになるであろう人、ある種の救済を与えてくれるであろう人は、そんな毒は好みません。毒もその毒を持っている人自身も遠ざけます。

ところがそういう毒を好む「蛾(が)」のような人もいるのです。そしてそういう人たちは、さらに「自分自身が持っている毒」を好んで持ち寄って来ることでしょう。

過去に起こったマイナスの出来事を良い方に解釈する必要もありませんし、過去に自分に負の出来事を与えた人を無理に許す必要もありません。ただ、「そのことに対する自分が、その後どのように変容しているのか」ということに対してほんの少しでも自覚的であった方が、自分が生きていくための新しい視点なりツールなりのようなものが手に入りやすくなる気がします。

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