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昔はTVでよく時代劇をやっていた 今日は「遠山の金さんの日」

「時代劇」というものをTVなどでも見なくなって久しいような気がします。この令和の時代でも「時代劇」をやっているのは、せいぜいNHKの大河ドラマくらいなのではないでしょうか。昔はTVで何かかんかやっていたものですけどね。

さて、なぜ急に「時代劇」のことを取り上げる気になったかというと、本日3月2日が「遠山の金さんの日」だからなのです。ここで「おお!あの遠山の金さんに記念日なんてあったのか!」となってくれればまだいいのですが、「『遠山の金さん』……?何それ?」という人も今は多いのかもしれませんね。「遠山の金さん」に限らず、今の10代20代の人の中には「時代劇なんて1回も見た事ない」という人もいそうです。

昭和から平成初期頃まではまだTVでもよく「時代劇」をやっていたんですけどね。「暴れん坊将軍」「水戸黄門」「銭形平次」なんかは、何度も役者を替えながらTVシリーズが作られていたように思います。


「遠山の金さん」って?

せっかくなので「遠山の金さん」がどんな話なのか軽く触れておきましょう。

北町奉行の遠山金四郎影元が“遊び人の金さん”と身分を偽って町人の暮らしの中に入り、そこで悪者を見つけると大立ち回りを決めて悪人を退治します。

捕らえられた悪人は後日お奉行さまの前に引き立てられ、事件に関わった人などと共に事件のあらましについてお奉行様に告白するわけです。まぁ裁判所みたいな感じですかね。

当然悪人たちは、

「私らは何も知らない善良ないち商人でございます。今回のこともこの町娘が勝手にでっちあげたことで、私どもも迷惑しておるのですよ。へへへ…」

みたいなことを言うわけですね。もちろんそこで被害にあった町娘(なぜか被害者は女性が多かった)は、悪人たちが出鱈目を言っていると訴えるのですが、「じゃあ証拠を出してみろっ」と悪人も凄むわけです。すると町娘は、

「証拠ならあります!遊び人の金さんです!あの人なら全部知っているはずです!」

と反論するのですが、

「ハッ!何が“金さん”だ。そんなやつがいるならここに出してもらおうじゃねぇか」

と悪人に言われ、ここで町娘もしゅーんとするんですね。しかしここで奉行の遠山影元、つまり“金さん”が動きます。ここからがいつもの口上。

遠山「おうおう…!黙って聞いてりゃ随分と好き勝手言ってくれるじゃあねぇか。てめぇらの悪事、たとえお天道様が見逃してもこの桜吹雪が見逃さねぇぜ!」

と言いながらバッと肩の桜の刺青を出します。

それを見た悪人、町娘ともども、あのときの“遊び人の金さん”がこの目の前にいるお奉行様だったことが分かり、「ひ、ひえぇぇ……」となって一件落着。これが「遠山の金さん」のいつもの流れです。実に分かりやすくていいですね。

まぁ「時代劇」ってだいたいこんな感じで定番の流れがあるものです。水戸黄門が印籠見せて一件落着させるのと一緒ですね。まぁこういった「時代劇」も冒頭で言ったように今ではほぼ見なくなってしまいました。


現在これらの「時代劇」が全く見れないかというとそんなことはありません。昨今のサブスク動画配信サービスのおかげで、昔の「時代劇」が配信されているチャンネルも多くあります。お年寄りの中にはCSの「時代劇専門チャンネル」を契約して見ている人もいるそうです。

「時代劇」というとどうしても“古臭いもの”といったイメージを抱いてしまう人もいるのではないでしょうか。ですが、扱う時代が昔なだけでドラマとして見ればそこにはいろんな面白さがあります。

TVでは見ることのなくなった「時代劇」。「遠山の金さんの日」でその存在を思い出していただけたら、たまには見てみるのも良いのではないでしょうか。

Youtubeには「東映時代劇Youtube」というチャンネルがあり、昔の時代劇をいくつか無料で見れるようになっています。こういうところで「時代劇」にまた触れてみてください。


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