見出し画像

「テレビ」は今後どうなる? 「テレビの日」に思うこと

8月28日は日本で初の民間向けにテレビ放送が開始された日として「民放テレビスタートの日」として記念日にされています。また、テレビ放送が始まったということは、テレビCM第一号もやはりこのときに放送されたということで「テレビCMの日」という記念日も制定されています。

要はこの8月28日が主に民間にとっての「テレビの日」ということですね。

他にも日本で最初にテレビ放送がされた日として「テレビ放送記念日」があったり、カラー放送が初めてされた日として「カラーテレビ放送記念日」がありますが、それぞれ別の日に記念日が設定されています。


ちなみに上で「テレビCMの日」というのを出しましたが、このときのCMはYoutubeで見ることができます。

なんとアニメーションです。こういうところがなんか既に“日本ぽい”ですよね。


さて、民間放送が始まったといってもまだまだテレビは高い時代。一般家庭で見られることはほとんどなく、駅や公園などに設置された街頭テレビで見るしかなかったようです。

今のように放送局がいくつもあるような時代でもなく、テレビ番組の内容もスポーツ中継などに限られていたようですが、それでも多くの人がテレビ見たさに集まったというのですから、テレビというものがどれだけ物珍しい存在だったかというのが分かりますね。

その後、テレビの価格もいくらか安くなり一般家庭にも普及しはじめると、白黒テレビは冷蔵庫・洗濯機とともに「三種の神器」として捉えられるようになりました。これらを揃えるために頑張って働いていた人が当時は多かったかもしれませんね。


そんなテレビですが、最近ではあまりパッとしていませんね。観るのはネットの動画ばかりで、今テレビでどんな番組をやっているのかほとんど知らない、という人も多いかもしれません。

実際、視聴率はかなり落ちているようです。

「ステラnet」が出している視聴率低下に関する記事によると、2022年でかなり視聴率が落ち込んでいるのが分かります。

ゴールデンタイム、夜10時以降、どちらも落ちていますね。2020年に一時的に上がったのは、おそらくは緊急事態宣言の影響でしょうか。

もちろんその後も「不要不急の外出は控える」というのは続いていたのですが、ちょうどコロナ禍くらいから動画配信サービスを利用する人たちが増え始めて「テレビ離れ」がますます加速してしまったのです。

見ようと思ったら決まった時間にスタンバらないといけない「テレビ」に対し、好きな時間に好きな分量だけ見られる「ネット配信」は便利さが全然違います。

また、「規制、規制」で昔のような面白い番組が作れなくなったテレビと比べて、まだ多少緩いネットのほうが突き抜けた番組を作りやすいのです。

こういったことからテレビを見ることをやめてしまう人が多いのも仕方のないことかもしれませんね。


戦後、多くの人に元気を与える役割も持っていたテレビ。それまで映画館でしか見れなかったような動く映像が家庭で見れるとして、驚きと喜びをもたらしてくれたものですが、今後はどのようになっていくのでしょうか。

ネット配信の利便性は私たちにとってはありがたいものですが、「テレビ自体が無くなってしまうようなことになれば、それはそれでちょっと寂しい気がしますね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?