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夏休み前になると見る光景 「夏の文庫フェア」開催中

そろそろ夏休みの時期が近づいてきましたね。

高校生以下の皆さんにとっては1年の中でめちゃくちゃ解放感のある時期(受験生除く)、世のお母さん(お父さんも?)にとっては子供たちのご飯の用意があったりと大変な時期になりますね。

さて、この時期に本屋に行くと大抵「夏の文庫フェア」と題してたくさんの文庫本が平積みされていますね。名作とされている定番中の定番タイトルから、その年の新作タイトルまで。

夏休みの宿題でも「この中から読んで読書感想文を書くこと!」みたいなのがあったかと思います。読むこと自体は好きでしたが、この感想文を書くのがなんとも……。っと、ちょっと昔を思い出してしまいました。

この「夏の文庫フェア」、もちろん今年も行われています。今回はどういうものがあるか、各出版社で見ていきましょうかね。


カドブン夏フェア2022(角川文庫)

まずは角川文庫の「カドブン夏フェア」。もう定番中の定番ですね。

いつもでしたら、夏公開のアニメ映画の原作を出していたりするのですが……今年は夏休み向けアニメ映画がほぼ無い状況です(あってももともとTVアニメでやっているものの延長とか……)。

そんな中でウリに出しているのが、今年11月公開予定の新海誠監督の「すずめの戸締り」。その原作小説です。

ただし、キャンペーンは行われているものの、この小説自体の発売日は8月後半なのです。ん~ズレズレですね。こういう作品こそ夏に公開し、原作も6月くらいに発売できていれば良かったと思うんですが……。

他にも過去の新海誠作品の原作がこの「カドブン夏フェア2022」にはラインナップされています。角川文庫は安定して楽しめる感覚がありますね。


ナツイチ2022(集英社文庫)

次は集英社がやっている夏フェア「ナツイチ2022」です。

こちらで特集されているのは、池井戸潤さん原作の「アキラとあきら」。8月公開予定の映画の原作ですね。

他にラインナップされているのは、過去に話題となった東野圭吾さんの「マスカレード・ナイト」や湊かなえさんの「白ゆき姫殺人事件」など。サスペンス系に力入っている感じがしますね。


新潮文庫の100冊 2022(新潮文庫)

最後は新潮文庫の夏フェア「新潮文庫の100冊 2022」

新潮文庫は特になにか映画原作をウリに出しているというよりは、昔からある名作中の名作群をラインナップしているという感じです。

「あしながおじさん」や「伊豆の踊子」。「十五少年漂流記」や「老人と海」など。学校が読書感想文の対象として選びそうなタイトルが多いですね。

さすが新潮文庫というか……。

そんな中で定番すぎないところを選ぶとすると、河野裕さんの「いなくなれ、群青」とか司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」とかですかね(いや、これらも定番と言えなくもないんですが)。


毎年、夏の文庫フェアを代表している3社を紹介してみましたが、いかがでしょうか。

ライトな感じのものを楽しみたいならカドカワ、がっつり文学作品系を楽しみたいなら新潮文庫といったところですかね。集英社は…うーん、難しいな。

まぁどの出版社も読みやすいものも定番の名作も揃えてはいます。結局のところ、本屋で並んでいるのを見て気に入ったものを手に取るのが良いですかね。

それぞれキャンペーンで特別な文庫カバーをつけてくれたりしますので、そちらが欲しい方はそれぞれのページをチェックしてみてください。

今回はこのへんで。

それでは、また。


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