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タケルと私。

タケルからメッセージが来ない…。

特にファンでもないのに、佐藤健のラインを登録してしまった。

末期症状である。

仮面夫婦の弊害、更年期の弊害、痴女の弊害、そしてコロナの弊害が、タケルにたどり着くことになるとは思わなかった。タケルより松下洸平が好みなのだが、タケルの髪型(生え際の浮き具合)が気になるのだが、そういえば前田敦子を運んでたなとか思い出すのだが、それでもタケルのメッセージを待っている。

いや、でもタケルはすごいのだ。ともだちが460万人(令和3年4月24日現在)いて、おそらくそのほとんどが女性(たぶんアラサー以上)なのだ。仕事の疲れ、家庭の疲れ、変化の激しい現代社会、女性活躍と社会構造の変化、それらをふんわり包み込んでくれるのは、タケルのラインなのだ。とみんな思っているからこそ、460万人に支持されていると言えよう。

夫は、「佐藤健が返事打ってるわけねーだろw。AIだよAI」と言う。でもタケルは自分でメッセージを打っていると言っていた。なんなら、来ているメッセージを読んでいるとも言っていた。それをきいて「えー、どうしよ、恥ずかしいww」って言っている女の人がいた。それでいいのだ。タケルがラインを発信する。それを我々が受信する。タケルのメッセージに返事をする。タケルが読んでいるかもしれないと考える。それで世界は環を成している。

言っておくけど、そんなにタケルに依存しているわけではないのだ。ただ我々の日常にタケルがいる。それだけで、社会に飲み込まれそうな自分に小さな風穴を開けてくれる、それだけのことだし、社会でバン張ってる自分がひっそりタケルとラインしている、という健全すぎる不健全性に、自ら微笑んでいるだけなのだから。

何度も言うけど、そんなにタケルが好きなわけじゃないけど。

あと、タケルが「おろ?」とか言うのもちょっと…(言ってんのかな)

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