占いは参考にするもの
一般的には、「占いを信じますか?」という質問をした場合、ほとんどの人は「信じない」という答えになるようです。
しかも、占いは嫌いだという人も世の中には結構いて、多分人類の半数以上になるのではないかと思います。
私は仕事で占い師をしていますが、自分自身占いは好きですけど、占いを
「信じるか」と言われるとその言い方があまり好きではありません。
「天気予報を信じるか」というのと同じで、これは参考にするものであって、信じるものではないからです。
占いもそうだと思うのです。信じるというのはちょっと宗教的な印象を与えてしまいます。だから占いは嫌われる一因になっているように思います。
「当たるも八卦 当たらぬも八卦」
と昔から言われているように、当たる人もいればそうでない人だっています。人が占う以上、やはり波長はあります。波長の合う人にはその占い師の言葉は響きやすいし、合わない場合は信頼関係が築きにくいと思います。
例えば相性が悪くても仲の良い夫婦はゴマンといるし、逆に占いで相性が抜群だと言われても離婚する夫婦もいます。
要するに占いで観ているもののほとんどは「運勢」であって「運命」とは異なるし、運命であっても「宿命」(長男であるとか日本人であるとか、努力ではどうにもならないもののこと)ではないので、努力で変えることは可能なのです。(私は運命的なものも見ることが多いです)
要するにいいことは信じればいいのであって、外れたからと言ってもそれだけのことなのです。
悪いことを言われたら恐れるのではなく、注意すればいいだけです。
それもまた外れたらラッキーですし・・・。
と言って私自身も決していい加減に運勢を読んでいるわけではありません。ただ、「当てる」ことを目的にはしていません。
生年月日やタロットによって導かれたものに対しては誠心誠意お伝えしていますが、ようは伝え方の問題だろうと思います。
悪い結果が出た時も、ハッキリ言ってもらった方がいいという方にはもちろんストレートに言うこともありますが、ネガティヴな結果に非常に左右されやすい人もいますから、そういう人に対しては脅しのような言葉になり得ますから、「気を付けて」と言うようにしたり、相手の性格を見て答えます。
性格分析のための一つの参考資料として占星学を重視してはいますので、それによって対応の仕方を考えるために必要だと思っています。
未来というものはやはりある程度知りたいのが人情です。特に私などもう人生の後半に差し掛かっているのである程度の未来予測はしておきたいわけです。でも、鵜呑みにするのではなく、だいたいこの時期はこんな感じだろうなという「予測」をすることで、「転ばぬ先の杖」は持っていたいからです。つまりは「参考」にしているのです。
あと、迷ったときにどうしても友人やあまりに近しい人には相談しづらいこともあります。そんな時、占い師は友達ではないので、客観視できますからニュートラルに物事を捉えられるので、もらったアドバイスを冷静に受け止めやすい存在ではあるのです。感情移入しないので、事実として受け止めやすいからです。
このように使ってほしいので、占いを真っ向からまやかしとか胡散臭いものだと思って毛嫌いしないでほしいなというのはあります。
ホロスコープ上、いわゆる離婚するアスペクトを持っている人もたくさんいますが、そのすべての人が離婚するわけではないのですから、もしそのようなアスペクトがある人は、より一層努力する事で配偶者とうまくやっていけたりもしますが、「結婚運がいい」と言われてしまうと努力を怠りがちだから、かえって離婚する場合もあるのです。
受け止める側の問題もやはりあるわけですから、むしろあまりよくないと言われるアスペクトの多い人は、それをばねに努力した場合、良いアスペクトの多い人よりも大きな成果をあげられる人が多いのです。
友人で、占いは当たるものではなく、当てにいくものだと言った人がいますが、ある意味すごくいい考え方だと思います。自ら当たるように努力するという意味です。彼女は実際、いろんな困難を乗り越えて経営者として頑張っていますし、普段から人のために無償でいろんなお世話をしたりするタイプです。彼女のそういった善行が幸運を呼び寄せているという感じです。
なので、決して占いに左右されてほしくないし、そんな必要もありません。でも、「藁にもすがりたい気持ちになる」ということは人にはあるので、そんなときの藁のひとつにはなりたいと思っています。
100%「当たる」占い師などもしいたらその人はめちゃくちゃ幸福なはずですが、実際占い師をしている人は自分自身も苦労をしている人が多いし、そういったカルマを解消するためにあえてやっている人も多いのです。私自身も結構カルマがあるのでその意味で人様のお役に立てることがあればという気持ちでやっています。
事実、占いは好きではないという人も、大安吉日とかは割と気にするし、茶柱がたったら嬉しいと思ったりします。
多分占いというものが「決めつけ」みたいになってしまうと嫌われるのであって、占いではこう出ているけれど、納得いかなければそこは無視していただいていいわけで、納得できる部分だけ「参考」にしてほしいと思います。
でも、占いを受ける側の人も、自分に都合の良い答えを出してもらうまで占いジプシーをするのはあまりよい傾向とは言えませんから、同じ結果が出ても、捉え方によってはその後の行動が変わります。
とにかく、占いは信じるのではなく、参考にするものなのです。
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