あの頃の輝きと老い

最近はめっきり破滅的な行動をしなくなりました。

根幹にあるのは「仕事あるし」っていう、至極真っ当というか、未来を見据えた考えというか。

破滅的な行動をしていた頃は「まあ全部死んだら終わりだしな！」と思っていたし、何か問題が起こっても死ねば解決すると思っていたものです。

しかし、ある程度自殺未遂をして感じたのは「なかなか死ねんもんだな」というもので、ある種若さゆえの回復力だったなと思うところもあります。今やったら治るものも治らん可能性は全然あると思います。

-----------------------------

先がある程度見据えられるような状態に入ってきてしまったため、破滅的な行動をしなくなったというより出来なくなってしまいました。

「人生どうせ1人だし死んだところで誰の迷惑になる訳でもないしな〜」と思っていたところに人生のパートナーとなる人間が現れてしまい、なんだかんだ大学を出てしまったので就職もしてしまったし、生活のためには仕事をするしかないので自殺に失敗した時リスクがでかい。

若さゆえの死に急ぎだったのか、と思う反面、「あの時死んでおけば今の苦しみは無かったのでは」と後悔するばかりでもあります。

あの時より確実に生活は良いはずなのに、どこかどうしても苦しみがあり、それは生活において改善されることはなく、死によってのみ獲得することが出来るのです。

その事実が何よりも苦しい。

-----------------------------

破滅的な行動は苦しかったけれど、なんだかんだ楽しかったし、あれはあれでとても輝かしい日々だったと思っています。

あれを続けるのはある種の才能が必要なのではないかとすら思います。

あの日々が無くなったことが苦しくて、原因になった人間に八つ当たりをしたり、それが原因で未遂をしたこともありましたが、ああいった破滅的な日々はその他生活や幸福を犠牲に成り立っているのだなと現在では思います。

破滅より生活をとった結果が現在です。

いつかちゃんと、幸福もそのままの姿で享受できるようになればいいのですが。