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社会不安障害持ち、DJになる

先日……と言ってももう1ヶ月近く前になるが、初心者向けDJイベントに参加させてもらう機会があり、機材購入から3ヶ月でDJデビューを果たした。

前日は
「明日上手くやれるだろうか。自分は家庭用の小さい機材しか持ってないから、プロ用機材を使えるだろうか。そもそも社会不安障害で大学の支援課から教授への配慮願いの手紙に壇上での発表を無しにして欲しいって書いてもらってた奴が人前で何かをするなんてできるんだろうか」
ということばかり考えていて、ギリギリまで練習をしていた。YouTubeで付け焼き刃ながらもちょっとテクニックの必要なこととか覚えたりもした。

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当日、開場前に顔合わせと音出しがあると聞いていたが、USB買ってない!曲のリスト書き出してない!そもそもそれってどうやるの?!と慌てた結果、遅刻。
だが、他の演者の方がもっと遅刻したので、結果的にオーガナイザーよりも早く到着するという、めちゃくちゃ気合入ってる人みたいになる。

最初に入ったおかげで音出しに余裕を持って時間を取る事ができ、機材の使い方をレクチャーしてもらうなどした。

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出番は3番目。爆音で音楽が流れているのに全く頭に入ってこない。手が震えてしょうがないため、アルコールとニコチンを摂取して誤魔化していた。
とりあえずハードルは下げよう。繋ぎが上手くいかなくても曲を止めなければなんとかなる。曲を止めることだけは絶対にしないぞ、と自分を鼓舞する。

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出番になり、機材にデータを入れたり、音量の調整をするところはオーガナイザーや他の演者さん達がサポートしてくださった。

再生ボタンを押す。爆音で音楽が流れ始める。ここからはノンストップで30分音楽を繋げなければならない。しかし意外と緊張感はなかった。

家でやってることは同じだし、なによりもし失敗しても別に怒られる訳では無いしな、それに今日が初めてだし……という気持ちになってしまえば、いつも部屋でPCの前でやってるようだった。
なんならスイッチが入って振り付けまでできるようになってきた。
自分の憧れのDJみたいになりたいから、家でちょっと意識して練習中も振りをやっていたので、普段通りやることが出来た

終わってみれば、選曲のウケは良かったし、曲は止めなかったし、ちょっとテンポが早かったのか、持ち時間を7分も余らせてしまったところだけは反省点だけど、それ以外は初めてにしては上手くいったのでは?という感じだった。

終わったあとに演者さんとお客さんに褒めて貰えて、ショットを2杯も頂いたのは非常に嬉しかった。

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自分に自信のあることなら意外と人前でも何とかなってしまうんだなぁ、と思った。

自信があるというか、失敗しても大丈夫の気持ちが大事なのかもしれない。まあそれは時と場合によるし、今回は演者の中で1番の初心者ってことで、許されるだろ!の気持ちでいたところはあるので、今後重ねていったら許されなくなるかもしれない。

まあ何より、自分が楽しかったのが一番大事なんだと思う。

なんとなく、社会不安障害も少しづつ改善してるのかもしれない。

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