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ヨガをお勧めする理由

ヨガとは、「Yuj」という言葉が語源とされています。
仏教では「瑜伽(ゆが)」
サンスクリット語で「くびき、たずな」という意味です。
心や体、細かくすると感覚器官や運動期間をそれぞれ馬にたとえ、
それぞれの馬にたずなをかけてコントロールする様をヨガととらえています。

ヨガはエクササイズと同じように体に対するアクションのほうが注目されがちですが、
心に対する行い、身体に対する行い、
等しく大切ということが、
ストレッチやエクササイズと大きく異なる点です。

ヨガの目的は、経典によって書き方は様々ですが、
いかなるものにも動揺させられず、穏やかで純粋な、本来の自己の姿にいること
が共通なものです。

本来の自分とは何でしょうか。
自分を探そうと旅に出たところで見つかるものではありません。
答えは外にはなく、自分の内側にあります。

私たちは、社会生活を送るうえで、多くの役割を引き受けています。
親だったり、肩書があったり。家や職場で立場がありますね。
それはとても素晴らしいことですが、その役割を果たすために、
無理をしてしまうときがあったり、マイペースでいられないこともあると思います。

ヨガを行う時間だけは、役割から離れ、
何者でもない自分を味わってほしいと思います。
呼吸の声を聴き
心の状態を見つめ
動かしている体の気持ちよさを感じてみると、
身軽で、いい意味で空っぽな時間を楽しめることと思います。
穏やかな時間を感じていただけたらと思います。

また、ヨガのポーズをとっているモデルさんの画像がネット上では出回っていますが、
体の特徴は人それぞれです。
一人ひとり、伸びて気持ちいいところが違います。
体が動いて、深呼吸できて、気持ちいいな、というのを大切にしましょう。
美しいポーズをとろうと躍起になるのではなく、
自分にとって心地よいと思うところを探していきましょう。
鏡を見て確認する必要はありません。

冒頭に書いた、心と体をコントロールするのがヨガだ、ということについてですが、
心をコントロールすることは非常に難しいです。
私たちは無意識のうちに、いろいろな考えが湧き上がり、
感情が引っ張られてしまうことが多いです。
そこで、呼吸と体を意識して、丁寧に動かすことで、
意識を集中させる力が養われていきます。
呼吸、体に意識を向けていったように、
次第に心にも意識を向けていこうとすると、
すぐにコントロールはできないけど、
外からコントロールはされないようになっていけると思います。

私自身、ヨガを始めたきっかけは「体を柔軟にして、怪我を防ぎたい」という目的でした。
しかし、体への効果を感じる以上に心に対する効果に感銘を受けて、
もっとヨガを知りたいと強く思うようになりました。

ヨガは古くから伝えられてきたものであり、
一見宗教と思われることもあるかと思いますが、
実践を伴った哲学です。

豊かとは言えなかったインドで、宗教で救いを求めるも、救いが得られないことが多かった
宗教に頼るのではなく、自分たちの行いで救いを得られるようにしないといけないね、
そういう考えが広まると同じくヨガの考え方、哲学が広まりました。

今もなお、ご自身の生活や人生をより穏やかに、幸せにするために、
人それぞれのタイミングや関わり方で、ヨガが寄り添い、助けてくれるものと考えています。


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