選手たちは統一契約書を読み返す必要がある

 コンニャク打法でおなじみの梨田昌孝さんが一般病棟に17日に移り、1つの山は越えた事、非常に嬉しく思う。あとは片岡篤史さんの回復を祈るばかりだ。 
 プロ野球も新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言が全国に広がった事もあり、出口が中々見えない迷路に迷いこんでしまったかのようだ。「どうか気をしっかり持って」と私たちファンに呼びかけてくれている選手の皆さんもこの中々明けない事態にどれだけ集中力が続くか不安になってると思われる。だからこそ選手には野球選手として、また社会人として世間から何を求められているか、その事を考えて欲しいし、その意味でNPB統一契約書を見直してみるのもいい機会だと思う。統一契約書は私たち一般社会でいえば就業規則みたいなものだ。
 そして私が選手の皆さんに読んでもらいたいのはやはり契約書の第17条である。そこにはこう記されている。
第17条(模範行為)選手は野球選手として勤勉誠実に稼働し、最善の健康を保持し、また日本プロフェッショナル野球協約、これに付随する諸規程ならびに球団の諸規則を遵守し、かつ個人行動とフェアプレイとスポーツマンシップとにおいて日本国民の模範たるべく努力することを誓約するとある。
 私は野球選手のような有名な人は準公人だという考えを持っている。そして野球というスポーツがこの日本に於いて他のスポーツ以上に社会に与える影響は図りしれないことは誰もが認めるところだろう。だからこそこの日本国民の模範たるべく、という文言は常に頭のどこかにおいてもらいたい。そしてそれを実行する為に練習は勿論だが、見識を広げる為に本を読んでみたり、野球選手プラスアルファの事をして一人でも多くの人格者が野球界から出てもらいたい。

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