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 FAを巡ってSoftBankの福田選手が引く手あまたの大人気だ。残留を望むSoftBankから我が西武ライオンズまで複数球団が彼に興味を示してる。
 ライオンズに関してはFA解禁初日に渡辺GMが「一番うちに必要な選手」と福岡入りし、ラブコールを送った。その際の提示金額など含め、ライオンズの誠意が伝わった、と思う人、こんな金額では他球団との競争に負けてしまう、色々な意見があるだろう。今の時点ではどれも間違いではない。
 では彼が一番に何を求めているか、そこをしっかり把握しないといけないと思う。やはり彼が一番に求めているのは出場機会だろう。もし出場機会よりも複数年契約なり、金銭面を一番に求めていたのだとしたらSoftBank側が複数年契約の高額提示を出した時点で残留宣言をしたはずだ。しかし彼は自分に関心を示してくれている全ての球団との話し合いを持つ事に決めた。
 それは今まで準レギュラーの扱いだった自分がFAで出ていくのを阻止する為に来年レギュラーを約束するなんて有り得ないし、もし来年レギュラーが保証されるなら今までもレギュラーでなければおかしな話になってしまう。
 やはり彼はサブでいることに満足はしていない。その上で30を越えてこれから少しでも長く現役を第一線でやっていく為にライオンズとの交渉の際に渡辺GMに怪我人の少なさを質問したのだと思う。
 私はこれは金銭面で口説くよりも大きな意味を持っているのではないか、と思う。
近いうちに彼がどのユニフォームに袖を通すか楽しみの一つでもある。

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