来季の選手たちの年俸は?

 ここ最近は文の枕にコロナという言葉を使わない事はないくらい、閉塞感に包まれている。プロ野球も交流戦の中止が決まり、試合数の削減、ひいては今シーズンをやるのか、はたまたやっても赤字が避けられない無観客でやるのか、議論が分かれている。
 そんな今季、果たして選手たちの年俸等はどんな形になるのだろうか?MLBは機構と選手会の合意により今季の報酬は試合数に比例する事を決めた。翻ってNPBは、球団と選手の契約については統一契約書で交わされており、公式戦の数の変動で契約内容が変わる事を規定する文言はない。これについて中日ドラゴンズの加藤宏幸球団代表は「試合数が減ったから給与を減らす規約になってない」と解釈している。
 しかしこの契約書の第3条を読み解くと、違う見方もできる。それは
球団は選手にたいし選手の2月1日~11月30日までの間の稼働にたいする参加報酬として金・・・・・・円を次の方法で支払う
この稼働にたいする参加報酬、という文言の解釈を少し変える事によって試合数の減少に給与を比例させる事は充分可能ではないだろうか。東日本大震災の時、選手会の方から年俸の削減の声があがった子とがある。その時は予定通り試合数が消化できたのでそういう事態には至らなかったが、有事に対して給与が削減される事のアレルギーはそれほど選手たちにとって大きくはないと思われる。
 但し今季当落線上にいる選手たちにとっては死活問題だ。球団から「今年が最後のチャンスだぞ」と言われている選手もいるだろう。自分の全てを出しきろうと思っていた矢先に今回の騒動は痛すぎる。そこで特例として、球団はレギュラークラスの選手たちの年俸の削減分を当落線上にいる選手たちの救助報酬として活用するのはどうだろうか?他にも職員の雇用を守ったり色々あるが、みんなで知恵を出しあって乗り切りたい。

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