有権者を見下した悪行

 昨日4月30日、東京地裁で2019年7月の参院選広島選挙区で100人に約2900万円を配り公職選挙法違反の罪に問われた元法相で元衆院議員の河井克行被告に対し検察側が懲役4年、追徴金150万円の実刑判決を求めた。検察は「犯罪史上突出して悪質な事件だ」と述べた。弁護側の最終弁論は5月18日にある。
克行被告は被告人質問でなぜ現金を配ったか?という質問に対し、「地元で疎外され寂しくなり、広島の政界と悪い関係になるのを防ぎたかった」という理由で配ったそうだ。
疎外されて寂しかった、この理由にもならない言い訳で浪花節みたいな雰囲気にしていこうという魂胆がまず賎しい。
そもそも地元で疎外されて、と言うがそれは彼自身に問題があるのではないだろうか?何故なら別に彼は他の県から来た落下傘でも何でもないからだ。
生まれは広島県三原市で91年に広島市安佐南区選挙区で広島県議になった。この広島市安佐南区は彼が立候補していた広島3区のエリアに入っている。93年に初めて総選挙に出馬した時、定数4のところ8人中6位で落選したが、それでも完全なよそ者ではなく、むしろ地元にいたのであればそれで疎外されている、ということは普通に考えてそこに至るまでの彼の地元での行動や有権者に対しての態度がそうさせたのではないだろうか?それを金さえ配ればどうにかなる、と思っている時点で有権者を金で釣れる楽チンな存在、という認識なのだろう。彼のような考えの政治家はまだまだいると思われる。有権者のレベルと政治(家)のレベルは比例すると言われているがこのような政治(家)を無くしていくためには過去現金を配られて票を売っていた有権者側もそれを変えていかない限りまた同じ事が起こるだろう。

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