小学生

持ち歩く人と、手ぶらの人

いつも大きなリュックやカバンを持ち運ぶ人がいます。仕事で必要なら納得がいきますが、そうでもなくて。ただ、大事だからと持って歩くのです。重くない?」と聞くと「重い」と答えます。「じゃあ、少し、減らせば」というのですがそれでも、入れっぱなし。そうそう、小学生くらいから「持ち歩く人」と「手ぶらの人」は分かれるみたい。詰め込みすぎのランドセルの子は何かあったときに安心だし前夜に準備しないですむのでラクだと主張します。スカスカのランドセルの子は教科書をバラバラにして授業で使う部分だけを持参したりします。観察していると、この傾向は大人になっても続くようで。「持ち歩く人」は大事に運んでいるモノたちで自分を守っているのでしょう。「手ぶらの人」は身一つで世の中に立ち向かえばいいとどこかで思っています。日常的な荷物の量でその人の性格が見えてくる。もちろん、どちらが良いという話ではありません。たぶん両者は生き方も違っていて。一方は、過去の思い出を捨てずにどっさりと持ち運んでいく人。他方は、過去に拘泥せず毎日、手ぶら感覚でまっさらに生きている人。そうした違いがあるのでしょう。

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