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空から、わが家を眺めてみたい

知らないところを訪問するとき、空撮の地図で確認しておくと間違えがない。最近では、インターネットで、バーチャルな地球儀も見られる。宇宙に浮かぶ地球の球体から、日本列島に寄っていって、最後には、目的の建物のまわりをぐるりと回ることだってできる。真上からの地図、斜め上方からの立体的な地図などで、行くべき場所を確かめる。ストリートビューで駅から道筋をたどると、もっと確かである。もちろん、スマホ片手に、言われるままに歩いても行き着くことはできる。だが、あらかじめ空からの風景を心に止めておくと、まるで何度も訪れた街のように歩ける。
よく海外旅行のガイドブックには、街角で地図やスマホを見て位置を確かめている人は、「狙われる」と書いてある。国内では、そうしたことも少ないだろうが、何も見ないで記憶した地図に従って歩いて行くのは気分がいい。

住めば都78-2

空から眺めると言えば、インターネットでわが家の辺りを検索してみた人は、多いだろう。「ああ、うちが見える」とつぶやいた経験は誰にもあるはずだ。でも、ほんとうは、実際に空を飛んで、家を見てみたい。絵本ではおなじみのテーマである。ベッドに寝そべったまま、空中浮遊する物語とかね。色々な住まいを空撮の地図で見てみると、物件のイメージがよく分かる。ハザードマップではないが、地理的なリスクも実感できる。何より、環境の善し悪しが明確に感じられる。住めば都も遷都する。住まい探しのときは、空を飛べ…!!

東京カンテイマンションライブラリ 関沢コラムより

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