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徒歩5分で、白衣の先生のもとへ

新型コロナのために、医療のことを考える機会が増えた。そこで思ったのが、自宅の近くにかかりつけのお医者さんがいれば安心ということ。

小さな医院で、気軽に相談できるといい。緊急のときは、救急車が遠くの大病院にも運んでくれる。ちょっとした不調の場合は、すぐに駆けつけられる近所の方がありがたい。

院内に入ると、医師や看護師の一体感があって、小さいながらもチームで頑張っている雰囲気が伝わってくる。そんな診療所のイメージ。

先生は、こちらの目をしっかりと見て、相談にのってくれる。それだけで、心身の不安が消えていく。きちんと説明されるので、日頃から自分なりの養生を心がけることもできる。

住めば都87-2

ペットの病院も同じこと。立派な設備はなくても、ていねいに診てくれる獣医さんは心強い。ペットの方でも、優しく熱心な先生は分かるみたいだ。

住めば都も遷都する。孟母三遷という言葉があった。子どもの教育のために教育環境を選んで引っ越しをした孟子のお母さんのこと。コロナ禍がなかなか去らない時代、医療環境を考えて住まい選びをするのは大切かも知れない。医師三遷です。

関沢英彦(文・イラスト)
発想コンサルタント。東京経済大学名誉教授。コピーライターをへて、生活系シンクタンクの立ち上げから所長へ。著書に『女と夜と死の広告学』(晃洋書房)『いまどきネットだけじゃ、隣と同じ!「調べる力」』(明日香出版社)『偶然ベタの若者たち』(亜紀書房)他。論文に「記号としての心臓 なぜ、血液のポンプが、愛の象徴になったのか」「映画に描かれた『料理』と『食事』の4類型」「月の絵本 無生物とのコミュニケーションを描いたナラティブ」(いずれも『コミュニケーション科学』)他。

東京カンテイマンションライブラリ 関沢コラムより



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