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いてくれたから、頑張れる

それぞれに目標を掲げ、
キツイ練習を頑張った夏合宿も終わり。

好調をキープする選手たちがいる一方、
怪我に悩む選手たちもいます。
宇田川侑希(うだがわ ゆうき)・
木村梨七(きむら りな)選手の二人は、
故障から復帰して間もないため、
二人で調整中。

選手にとって一番辛い怪我。
なかなかうまくいかない練習。

それでも、
「私はリナちゃんがいてくれて、結構頑張れる」
「私もです。一人で練習するよりユウキさんと走ったほうが”離れないぞ”っていう気持ちになります」
と、お互い支えながら、
一歩ずつでも前に進んでいます。


◆焦りがないわけじゃない

故障明けの宇田川選手が、練習を始めたのは5月頃。
その後も調子が上がらず、8月に入って少し復調。
ちょっとずつですが、状態は上がってきました。

「練習の継続は簡単なことですが、自分にとってはなかなかうまくいきませんでした。5月からは、故障しにくい体作り、連動性をもたせた補強や強化トレーニングを取りいれています。ウェイトトレーニングだったら、自分の体重を持ち上げられるように、スクワットだったり、デッドリフトだったりで脚力の強化をテーマにしています」

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ゆっくりでもいいから、少しずつ。
ただ、9月上旬にはまた足に痛みが…。
12月のクイーンズ駅伝まで、
あと3カ月を切りながら再びの調整中。
彼女はこの状況に
「焦りがないわけじゃない」と語ります。

「先輩方はもちろん、今年は若い選手たちの頑張りをすごく感じます。チーム力も底上げ出来ていて、良い雰囲気でまとまってきている。個人的には、今ここで躓いていられないなという想いです。駅伝はもちろん走りたいし、まだ諦めていないので、できることはいっぱいあると思うから、継続して取り組みたいです」


◆前より自信はついた

木村選手は、4~5月に疲労骨折でほぼ走れず、
6月からジョグを開始。7月下旬の夏合宿から、
本格的にポイント練習を始めました。

「7月下旬から8月2日の合宿は、練習量を減らしてギリギリ走れている状態でした。夏合宿に来てからみんなと違う練習でしたが、朝の合同練習など、長い距離を走るのが苦手だったのも余裕をもって走れるようになった。午後の練習も全部ではないですが、今まで怪我が多かったのに比べると、最近は練習も消化できています」

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ひとまず目指すは、今週末。
9月24日(金)~26日(日)に大阪で行われる、
全日本実業団陸上です。

「ジュニア3000mの部があって、そこに出る予定ですが、出場するのは二組あるうちのタイムが遅い方。早い組だと、今の私の力だと勝負できないので、組の中で上位争いはしたいと思っています。最近の練習で、前より自信はついて、ある程度走れるようになってきたので頑張ります」


◆できることをやり尽くしたい

これから冬に向けて、目指すは駅伝日本一。

宇田川選手は「チームとしては優勝を掲げています。自分の今の力や足の状態からしたら短い区間になると思いますが、狙っていきたい。最後まで、自分が走る走らない関係なく、できることをやり尽くしたい」と語ります。

去年はクイーンズ駅伝に走った木村選手も、また出場へ意欲を見せます。「去年はクイーンズ駅伝で一応走らせてもらえましたが、ちゃんと練習できた状態で走れたわけじゃなかった。今年は自分が満足した状態で、走れるなら走りたいと思います」

夏が終わり、いよいよ
本格的な長距離シーズンへ。
それぞれの想いを抱きながら、
彼女たちの日本一へ向けた戦いが、
これから始まろうとしています。


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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