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レースを楽しむより、恐怖心と戦っていた

「最近は納得のいく走りが全然できていなくて、気持ち的にレースを楽しむより、恐怖心と戦うような感じになってしまいました」

9/22(金)~24(日)で行われた全日本実業団陸上。
1日目の女子ジュニア3000mを走り終えた、
松本明莉選手は、レース前の心境を、そう話しました。

そこに至るまでは、夏前から続く、
調子の波があります。

U20アジア選手権2位も、つのる悔しさ

6月のU20アジア陸上競技選手権大会(韓国・醴泉)で、
女子5000mに出場した松本選手。
「少なくとも表彰台」とレース前に
話していた通り、結果は2位(16分42秒22)。
しっかり、有言実行を果たしました。

しかし、本人は「自分の中では
あまり納得はできていません」と評価します。

「海外選手の動きも日本のレースとは違い、上手く自分が対応できなかったので、前半にかなり体力を使ってしまいました。後半も切替えられなくて、勝負に勝てなくて、力不足だなと感じました」

大会以降は、万全ではないながらも、
地道に練習を重ねて、秋以降の
長距離シーズンに臨んでいます。

「精神的な面で上がったわけではないですけど、アジア選手権が終わってから怪我なく練習は積めていたので、最低ラインは守りつつ、順調に夏合宿まで練習を終えられたのは良かったです」

レースに入り込めたことが収穫

しかし、9月末の全日本実業団陸上直前、
なかなか自分の思うようなレースができず、
自信を失っていく松本選手。

女子ジュニア3000mに挑む前の心境を、
彼女はこう語ります。

「最近は、脚が動かなくなって終わるようなレースが多く、気持ち的にも、恐怖心と戦うような感じになってしまっていた部分がありました。個人的にも今大会は、ひとつの区切りとして、今までの流れを止めて次に繋がるようなレースにしたいなと思っていました」

実際のレースは、8位で9分25秒80でフィニッシュ。
ラストは周りのスピードに
ついていけない部分もありましたが、
中盤以降まで安定した走りを披露。
万全ではない心境でも、実力を出せたことは
彼女の自信につながります。

「最後でペースが落ちてしまったのは、ダメな部分でもありますが、最近の中ではしっかりレースに入り込むことができました。それは個人的に、大きな収穫だったと思います」


これからはまず、自分らしい走り、
そして、走りの質をあげることが課題です。

「やっぱりキレとかスピード面をもうちょっと上げれればいいかなと思っています。そして、自信を取り戻せればいいなと思います」

一歩ずつ成長の過程をたどっていく松本選手。
楽しさにも、苦しさにも向き合って、
彼女はこれからも、強くなっていきます。



文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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