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彼女の言葉が弱気だったことはない

クイーンズ駅伝2021。
注目のオーダーで4区に入ったのは、
弟子丸小春でしまるこはる選手でした。

3区の佐藤早也伽さとうさやか選手と
5区の新谷仁美にいやひとみ選手をつなぐ、重要区間。
前半で遅れていたら、
少しでも先頭に近づくため前を追う、
リードしていたら差をしっかりキープして次へ。
冷静な判断が求められる、
今回の駅伝でポイントとなる区間です。

この重要区間を、野口英盛のぐちひでもり監督は
チーム2年目の弟子丸選手に託しました。
しかし、それは個人的に
納得の選択でもありました。

積水化学に入って以来、彼女の言葉が
弱気だったことはありません。
反省こそ口にしても、人任せではない
「私が強くならなければいけない」との意思が、
彼女の言葉からは、常に感じられました。
自分に妥協しない精神力。
それが彼女にぴったりの
区間だと思えたからです。

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刺激しあえる関係


そして、今年の弟子丸選手を語る時、
忘れてはいけないのが、
彼女と共に切磋琢磨してきた、
野村蒼のむらあおい選手と長澤日桜里ながさわひおり選手の存在。

負傷も少なく、春からシーズンを
過ごしてきた三人は、一緒にしのぎを削り、
記録を伸ばしてきました。
ホクレンディスタンス以降は、
それぞれが自己ベストを互い違いに
更新するなど、共に成長してきたのです。

弟子丸選手が、「みんなが頑張っているところを見ると、行くぞという気持ちになる」と言えば、

野村選手が「心強い。しんどい練習でもみんながいるから頑張ろうと思える」、

長澤選手は「一回離れても、気持ちで負けないように。もう少し、あと少しと思って頑張れる」

と、刺激しあえる環境を作ってきました。

その1年間の継続した努力こそが、
優勝に向けて襷をつなぐ原動力になったのです。

来年は自分がエースに

クイーンズ駅伝優勝後も
「まだ自分は力が足りないと思っているので、この初優勝は、ターニングポイントになってくるかなと思います。この結果に満足することなく、もっともっと上を目指していきたいです」
と、すぐに今後を見据えていた弟子丸選手。

「来年は自分がエースの区間を任せてもらえるように頑張りたいなと思っています」
と、いつも通り力強く話しました。

今の実力がどうかなんて、
明日からの自分にとっては関係ないこと。
未来に向けて、努力し続ける彼女の成長は、
これからも止まることはありません。


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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