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本のある場所にできること

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青木海青子著『本が語ること、語らせること』をめぐる対話をご紹介します。
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#イベントレポ

本のある場所にできること 青木海青子×黒田杏子②

土着への処方箋 @ ON READING海青子 今日は事前に杏子さんからいただいた「お悩み」にこの場でお答えし、「土着への処方箋」(司書席での対話)を体感していただこうと思います。 杏子さんのお悩みは、こちらです。その後、私から2冊、真兵さんから1冊をご紹介していきます。 ◉処方箋その1 青木海青子/人文系私設図書館ルチャ・リブロ司書 『YASUJI東京』 杉浦日向子著 ちくま文庫 海青子 杉浦日向子といえば、江戸風俗に詳しい漫画家さんで、エッセイも数多く残しています

本のある場所にできること 青木海青子×黒田杏子①

とても行き届いた本でした。海青子 (黒田)杏子さんは刊行直後に本書の感想をInstagramに上げてくださったんですよね。とてもうれしかったです。 黒田 夢中で読んでしまいました。 青木真兵さんと海青子さんのこれまでの著作では、ルチャ・リブロがどんな場所かという理論的な部分に多くのページが割かれていましたよね。だから実際にルチャ・リブロで日々何が起きているのかは想像するしかなかったのですが、本書のエッセイではそこが具体的に描かれていたり、元になった連載「土着への処方箋」を読