蛇足について07『輪郭の蛇足②』
今度は世代以外の蛇足をしてみよう。
①普段は温厚なメロスは激怒した
②正義感が強すぎるメロスは激怒した
③メロス(仕掛け人)は激怒した
④メロス(以下「甲」という)は激怒した
⑤メロス(2014年R-1準決勝、2015年R-1二回戦)は激怒した
⑥甘やかされて育てられたメロスは激怒した
またしても様々なメロスが見えてきた。
①は温厚なメロスからは想像できない事態であり、「あのメロスが激怒するってことはよほど我慢できないことがあったのだろう」と周囲が同情するメロスである。
②は正義感があることは知っているが、いかんせんそれが強すぎるメロスであり、周囲は面倒だと思ってしまう。「メロスが言っていることは正しいし、激怒するのはわかるんだけど……」という感情が湧き上がりなんだかモヤモヤさせるメロスだ。
③はドッキリの仕掛け人である。ということは激怒しているのは嘘で、だれかを騙している最中なのだ。
④は契約書のような堅いメロスが想像できる。暴君ディオニス王と取引きした際も契約書を交わしたはずだ。その時は暴君ディオニス王(以下「乙」という)になるのだろう。
⑤は経歴が蛇足されていて、メロスがR-1グランプリに出ていたことがわかる。激怒する芸風のようだ。
⑥は少々わがままなメロスであろうか。なにかあった時には激怒すれば解決できると思っていそうだ。
つづく
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