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Days of Ethiopia

前回書き忘れていた。ダナキル砂漠ツアーを終えた後、メケレで1泊してそれから飛行機でアディスアベバへ戻った。メケレでの宿は、同チームだったチヤと、テンが宿泊していたところに連れて行ってもらった。とても落ち着いていて、Wi-Fiの電波も素晴らしく良かった。そして、シャワーもちゃんとお湯が出る。朝食付きで値段は確か10ドル〜15ドル。破格だった。値段をあまり覚えていないのには、理由があるがそれは後述する。夕食は彼らと、別の宿に宿泊していたユンテの4人で行った。ツアーが終わってもこうして行動を共にする、彼らとは本当にお互いに仲良くなれたと思った。チヤとテンのオススメの店に行くと、店内は客で賑わっていた。生演奏によるミュージック、豪快な料理、そして、念願のビール。全てが最高だった。なによりも、こうしてみんなで食事をするということが楽しかったし、嬉しかった。1人旅をすればわかる。食事の際独りで食べることがどれだけ寂しいかを。一緒に食べる人がいることをもっと大切にするべきだ。

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ちゃんとユンテもいたよ、カメラ撮ってくれた。カムサハムニダ。

翌朝、チェックアウトしたが既に僕の部屋の料金が支払われていた。宿の人間に聞くと、テンが昨日の夜に払っていてくれてたらしい。漢か。中国人はそんなに好きではないが、彼は本当に大好きだ。みんな理解を広げよう。嫌な中国人はおそらくほんの一部分だけで、ほとんどが良い人たちだ。彼のような漢になりたいと思った。

アディスアベバに戻り、彼らとはそこでお別れだ。ユンテは韓国に帰り、チヤとテンはケニアに向かうらしい。出会って4日足らずだが、いざお別れとなると本当に寂しかった。ユンテはできなかったが、チヤとテンとはFacebookで繋がった。後日、彼らにはお礼のメッセージを送った。それくらいお世話になった。またどこかで会える日を楽しみにしながら、初日と同じ宿Baro Hotelへと向かった。ここで250ブルで行けることが判明した。(前々回投稿、参照)

宿についてしばし休息の時間。次なる地タンザニア行きの飛行機は3日後だ。その日は街を一人ふらついた。一応警戒はしていたが、1人で夜でも歩くことに慣れてきた。現地人に声をかけられる。俺が良いところに案内するよ、ついてきてよ。かなり警戒しながらも行くことにした。一応、手元の位置情報を逐一確認しながら、何度もWhere are we going?としつこく聞いたりした。彼は自称ミュージシャンらしく、海外でも演奏することが多々あるという。ミュージシャンに悪い奴はいないと相場で決まっている、そんな気がしたからついていった。到着したのはピザ屋。1枚400ブルと少々お高いが、腹が減っていた。仕方ない。会話の様子、表情からどうやら彼と店主は知り合いらしい。グルなのではないか。毒が入っている気がしたので、彼が食べるのをいつまでも待った。心配しすぎた。彼はモグモグと普通に食べた。睡眠薬強盗ではないことを確認したため、貪るように食べた。味は良い。食後、宿まで送って行ってくれると言い出した。ありがたい反面、正直警戒した。帰りに2人がかりで襲うのではないか。見当違いだった。お土産屋に連れて行ってくれた。家族のためにコーヒー粉末を購入。250ブル。300ブル支払い、50ブルをお釣りで受け取ろうとしたら、彼が、これは案内したチップだ。俺にくれ。こいつしょうもねぇとは思いながらも、50ブルは彼にあげた。よし、宿に戻ろう。するとまた彼から声をかけられる。俺の音楽を聴きたいだろう、CDあるからあげるよ。エチオピアの音楽にはわりかし興味はあったので、くれるなら貰おうと思った。受け取ろうとした瞬間、100ブルの請求。ぶん殴りたかったが、耐えた。実際この時ぶん殴っておけば良かった。このCDは大切に保管して帰国してから聞こうと思っていた。帰国後CDをパソコンに入れてみると、シーケンスは空ですの文字が画面に表示された。僕は、エチオピアで、空のCDを、100ブルで購入したようだ。捨てるのは何だかもったいないから、一応保管してある。あいつは空のCDを渡した時、一体どんな感情だったんだろうか…。その日は宿に戻り、就寝した。

次の日、ホテルでゆったりとしていると、日本人が現れた。名前はヤスさん。年齢は24歳。半年ほど前から世界一周をしている。南アフリカから北上してきたらしい。僕のルートとは真逆だ。色々と情報を教えてもらった。そのまま3日間は彼と共に行動した。最近日本にも出店したらしいTOMOCA COFFEE。現地のコーヒーを飲みたくなった。苦いが、うまい。コーヒー好きにはたまらないだろう。飲み終えた後、近くに学校があったから入ってみた。子供達がサッカーをしている。満を持して、参戦した。サッカーは、というかスポーツは言語がいらないからこういう時にその楽しさを発揮する。彼らとはすぐに打ち解けた。近くにいた、女の子も混ざってみんなでサッカーしていた。高地だから、すぐに息が切れてしんどかった。が、やはり楽しかった。夜はヤスさんと、ミクさん(ダナキル砂漠ツアーで知り合った日本人女性、小学校の先生をしている)と夕飯を食べた。ビールもしっかりいただいた。

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翌日、飛行機に乗るため宿を9時半ごろにでた。ヤスさんとはここでお別れだ。彼はこの後アフリカ大陸を離れ、アイスランドに行くらしい。(おそらく今頃は中東を旅しているハズ)寂しいが、別れがあるのも旅の醍醐味。Instagramですぐに繋がれる。便利な時代になったものだ。空港に向かい、次なる地、タンザニアのダルエスサラームへと向かう。ダルエスサラーム。どんな都市なのか調べてみるとわかる。今回の旅でもっとも緊迫感を感じた。やば〜い所だ。

というわけで、今回はここまで。刺激たっぷりなエチオピアを終え、次回はタンザニアでの日々をお届けします。お楽しみに!

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ちなみに宿で蚊めっちゃ撃破した。

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