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ヤングケアラーについて

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ヤングケアラー関連記事です。コーダもヤングケアラーです。
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ヤングケアラーを知るとは。

某市社協が主催するヤングケアラー理解促進のウェビナーに参加しました。 地元でこのような講演会が開かれるのは珍しいと感じたのと、どのくらいの人数が参加していて、どんな人たちがヤングケアラーについて関心を持っているのだろうと知りたかったというのもあり、思い切って参加してみました。 いろいろ物申したい部分は、アンケートにて書かせていただこうと思っているのですが、言いたいことはただひとつ。 「当事者抜きでいくら話をしても、いまいちピンとこない」 ということでしょうか。 ヤングケアラ

コーダのしていることは「介護」なのだろうか

ヤングケアラーということばがある。 フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)によると、ヤングケアラーは以下とある。 「通学や仕事のかたわら、障害や病気のある親や祖父母、年下のきょうだいなどの介護や世話をしている18歳未満の子どもを指す」 成蹊大学文学部教授の澁谷智子さんは、ヤングケアラーを次のように定義している。 「家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子ど

コーダはヤングケアラーなのか

「ヤングケアラー・若者ケアラーのピアサポートの場を創る~ピアサポートグループの実践報告~」をオンラインイベント(2020/8/9)に参加させていただいた。 主催は、一般社団法人日本ケアラー連盟 ヤングケアラープロジェクト。 100人ほどの方が参加していた。 私はこのようなオンラインイベントに参加するのは初めてだったが、かなり面白かった。 コロナ禍でこのようなイベントが普通になっていくのだろうか。 また何かイベントがあれば参加したい。 さて。 このイベントでは「J-CODA(

『ヤングケアラー わたしの語り』出版によせて

2020年10月末に「生活書院」さんから書籍が出版されました。 家族やきょうだいのケアを経験してきた当事者7名の内の一人として、私も書かせていただきました。 (この書籍は本名で掲載していただいております。) 私自身のコーダとしての生い立ちや想いを、セキララに書きました。 これを書くにあたり、閉じ込めていた過去の自分と向き合う作業が必要で、それこそ泣きながら文章を書きました。 自分でもなんでこんなに泣いているのかと笑ってしまうときもありました。私は真剣に過去と向き合ったの