等身大の自分で生きる〜里山十帖に宿泊して感じたこと〜
旅のきっかけ
ゆっくりしたい
一人で宿泊することは、ビジネスホテルを除いてはあまりない。しかし、GWやお盆休みなど、行楽シーズンになると、一人山に篭ってゆっくりしたいという願望がむくむくと立ち上がってくる。絵を描いたり、小説を好き勝手に書いて、のんびりしたい。
昨年5月と6月に、軽井沢の異なるホテルに一人で宿泊してみたが、何とも落ち着かなかった。特に食事の問題。レストランで食べるフルコース料理は重すぎるし、かと言って、外出して食べるのも面倒。ルームサービスを利用するも質がイマイチ。
また、ゆっくり泊まりたいなあと思って、温泉宿を考えたが、一人泊まるとなると気を遣ってしまう。キャンプ場にでも行って、星空を見ようかな。
誤解を恐れずに言うが、私は夫と旅行に行くのも好きである。夫婦仲も良い方だと思う。ただ、それとは別に、一人ゆっくり考える時間が欲しい時があるのだ。
今回は、夫にわがままを許してもらい、一人、里山十帖に来た。きっかけは、スタッフの一人からの情報だった。
「いやさかリゾートのリトリートのコンセプトに近いと思いますよ。」
等身大のライフスタイルの提案
居心地が良いの一言
飾り過ぎない。でも本物の家具が並ぶ。
ライフスタイルの提案
実際に使ってみると、とても心地よくフィットする家具がセレクトされているお部屋、パジャマ、オーガニックタオル、オーガニックシャンプー。
見た目、派手じゃないが、使ってみて初めてその心地よさが分かる。
その5感を通した体験が、新ライフスタイルの提案となっている。
ちなみに、今まで、オーガニックと題して、ホテルのシャンプー類は合成界面活性剤入りのものしか見たことがなかったため、私は、必ず自前で持参している。ここでも、オーガニックと書いてあっても信用しなかったが、本当にオーガニックシャンプーなので驚いた。
一貫して思ったのが、自分の感覚をとても大切にしていること。オーナーの美的センスが本当に素晴らしい。
お洒落なカフェに行って、カッコ良い奇抜なデザインの椅子に座って、その座り心地の悪さにがっかりしたことはないだろうか。
ここでは、違う。一見、素っ気ないデザインの椅子が、ものすごく座り心地の良いことに気付かされる。本当の意味でのハイセンスだった。
その他、セレクトショップには、このホテルで使われているフィット感が素晴らしい家具や雑貨が置かれていた。五感だけでなく第六感まで開いてしまいそうだ。
食の提案
地産地消の徹底したこだわり
宿に到着するとスタッフの一人が、お散歩ツアーと題して、近くで皆でハーブを育てている畑や山々の山菜を案内してくれた。
宿で出される食事に使われる野菜や山菜、ハーブたちは、自分たちで作るか、近くの農家から調達しているそうだ。
新潟の良さを発掘し、それをさりげなく発信している。
食事の概念が変わる 野菜のエンターテイメント
いわゆる、旅館の食事とは程遠い。
それは、野菜とお米を主として、エンターテイメントだ。
一皿一皿がアートになっている。
例えば、こちらの一皿の名前が「ミツバチの一生」
ミツバチというのは、一生の内、ティースプーンいっぱいほどのハチミツしか取れないそうだ。そのティースプーンいっぱいの蜂蜜と、ビーポーレンを使った一品。
粋だなと思った。
美的な好奇心と、味覚を刺激される一品。お料理というよりアート作品。
他にも、美しく美味しいお料理が運ばれてきた。ベジタリアン食ではなく、お肉やお魚、イカやカニなどがさりげなく散りばめられている。
スタッフの一人が、本日お料理に使っている山菜を見せにきてくれた。
山の奥の方まで行って、蕗のとうを採って来たのだそう。とても嬉しそうに伝えてくれた。
知的好奇心を揺さぶられる
興味ある本
何より、驚かされたのが、部屋に入って、中にあった本
私のために、この本を選んで、部屋に置いておいてくれたのだろうか?
それとも、全ての客室に置いてある本なのか?
ちなみに、ファンベースの本にも、自遊人の本にも、この宿のコンセプトがしっかり書かれていた。
顧客をファンにして離さない。そして、それが、根っこの部分の共感から生み出される心地良さ。
素晴らしい。
ギャラリースペース
ハーブティーは飲みたい放題だ。
お茶好きの私にとっては、天国のよう。
いやさかリゾートで仕掛けます。新ライフスタイル提案!
さて、最後に。
予防医学とは、自分の等身大の生き方を提案することにほかならない。
自分の心と体に耳を澄ませ、自分の能力を最大限生かして、楽しく生きる提案。それこそが予防医学なのだと確信した。
私のリゾート構想に火が付いた。
素敵な体験をさせて頂き、ありがとうございました。
今後の、いやさかリゾートのリトリート構想に乞うご期待!!!
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