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SASUKEに出てみたい

 SASUKEに出てみたい。

 僕たちの年代で、SASUKEを知らない者はおそらくいないだろう。僕たちが小学生のときは、それくらい有名で人気なテレビ番組だった。なかでもSASUKEオールスターズを覚えている人も少なくないのではないだろうか。ミスターSASUKEの山田、毛ガニ漁師の秋山、ガソリンスタンドの山本、消防士の武田、船長の長野、市役所の白鳥。SASUKEはテレビなのに芸能人じゃなくて一般人が主役で活躍できる場。当時の僕にとっては衝撃で、憧れの舞台だった。


 だから、僕の小学生の頃の将来の夢はSASUKE出場だった。警察官?医者?スポーツ選手?研究者?いや、そんなこと知ったこっちゃない。おれはSASUKEに出るんだ。本気でそう思ってた。

 これが僕の小学校の卒業アルバムのクラスページだ。

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 将来の夢は必ずしも職業じゃなくていい。僕は空気を読まず、本当に実現したいことを書いた。


 時は流れ、SASUKEの人気は以前ほどはなくなり、せわしない日常の中で僕のSASUKEへの情熱も次第に薄れていった。


 そんな中、SASUKEのことを思い出したのは、就職活動中のときであった。当時、僕は正直、就活がうまくいってなかった。周りが内定をどんどん決めていく中、このままじゃダメだと思いつつもどうしていいのか分からなかった。そんなとき、ふと小学校の卒業アルバムを眺めてみた。そして、上のページを見つけた。

 見つけたとき、正直笑ってしまった。みんなが将来の夢に職業を書いているのに、SASUKE出場って笑。マイペースで自由な性質は、時が経ってもなかなか変わらないものだなと妙に感心した。と同時に、就活もなるようになるだろうとふっと心持ちが少し軽くなった。


 それからも順調にいったとは言い難いが、就活も(無事?)終わり、当時のSASUKE出場の夢を叶えてみたくなった。そこで、早速SASUKEについて検索してみた。すると、最近のSASUKEは不定期に毎年1~2回開かれていることが分かった。次のSASUKE大会は2019年12月31日の大晦日が放送日であることが分かった。


 そこで、早速書類応募してみた。結果は書類落ちだった。それもそうだ。毎年の書類応募者総数は3000人ほど、その中から300人ほどが1次審査(腕立て伏せ)に進み、2次審査(面接)を経て、100人(実際は芸能枠があるからもっと少ない?)に絞られるという狭き門なのだ。対策が足りなかった。


 今のSASUKEがしっかり把握できていない。そこで、昨年末(SASUKE2019)の参加者の統計をとってみた。

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 SASUKE2019(第37回大会)の出場者は96人(4人欠番だった)。年齢は平均30.2歳、中央値27歳、標準偏差8.3だった。そして、参加者の属性を一般、芸能、スポーツ、外国の四つに類型分けした。上の統計を見ると、20~29歳が58%と一番多く(特に24~27歳の20代半ばが参加者数のピークとなっている)、性別も男が91%、属性も一般が58%とまさにドンピシャであることが分かった。実際に、年齢が24~27歳ほどの社会人数年ほどの一般の会社員が一つのメーン層となっていることが分かった。そう、出場を狙うなら今なのだ。


 ということなので、これからもSASUKE大会が開かれるたび、エントリーしてみたいと思う。是非僕のSASUKE出場の夢を応援してくれたら嬉しい。なんなら一緒にSASUKE出場を目指そう。小学生の時、憧れに憧れた夢の舞台に立てるチャンスはすぐそこなのだ。全力でいきたい。

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