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母はもっと野球楽しんでもいいんじゃない?

長男の学童野球時代の母達と久しぶりに再会した。
息子達の風貌は変わっても母達は変わらず、話は尽きない。

中学から硬式チームに進んだ家庭が多く、親の負担度合いの話題に。

チームによってその負担はバラバラ。
お茶当番があるチーム、配車が必要なチーム。

負担がないチームはあまり聞かない。

せめて学童野球くらい、母がゆっくり野球を楽しめるチームが増えてもいいのにな。

野球をゆっくり見るヒマがなかった低学年時代

低学年時代の野球は試合をゆっくり見ていた記憶がない。

スコア付けの練習の傍ら、試合中にトイレに行きたくなった子を急いで体育館トイレまで連れていったり(ベルトが硬くなかなか外せないから大人帯同)。

ボールの飛んでこない外野でちょうちょやバッタを追いかけ出した子に「追いかけるのはボールだけ!」と声かけたり。

打席が来るまでに急いで行ったはずのトイレから戻って来れなくて監督を慌てさせたり。

振り返れば笑い話だけど、当時は笑っている場合じゃなく、母達は大わらわ。
落ち着いて野球を見てるヒマなんてない。

高学年になったら別の仕事が増えた

やっと子供達が野球に集中し、試合らしい試合になる頃、母達にはベンチ救護やアナウンス、写真撮影などの仕事がやってくる。

写真撮影はプレイの瞬間を切り取るのに集中するから、試合を見た気がしない。
試合を見ながらアナウンスの練習をしているお母さんペアも同じく。

ベンチ救護とアナウンスは慣れれば試合を楽しむ余裕も出てくるけど、それは何度もこなしてからの話で、慣れるまでは不安と緊張で試合を楽しむどころじゃない。

野球の面白さではなく、こういう親の負担感ばかりが噂となって一人歩きし「少年野球は大変」と言われてるんだろうな。

そんな話聞いちゃったら確かに親はチームに入るのを敬遠したくもなるよね。

っていう話をすると必ずこう言われる。

「コーチはもっと大変なんだから母も頑張ろうよ」

それはさ、論点ズレてませんか。と思ってしまう辛口の私。
「みんなで苦しもう」的発想が野球の親負担に拍車をかけてる気がしてならなくて。

試合を見て、我が子がヒットを打った、フライを取れた、初めてのゲッツーだ!なんていうささやかな喜びを糧にできるからこそ頑張れるのだ。

だから、母はもっと野球そのものを楽しむ時間があってもいいんじゃない?と思う。

息子にできることが少しずつ増えていくその過程を親子で楽しむ貴重な時間。
いろんな手伝いに忙殺されて終わってしまうのは、勿体ないなぁ。

と言ってもいきなりチームは変わらない。まずは自分が楽しもう。
さーて、グランドに行くか。

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