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待つ勇気〜コミュニティの時間軸

コミュニティは手間と時間が織り成す人間空間。心の寄せ方でデザインは進んでいく。それは、一人の思いだけで時間をコントロールできるものではない。会話を積み重ね、方向性を確認しながら進むことでリズムができてくる。

リズムには個人差がある。早い人、遅い人、激しい人、緩やかな人、調和するタイミングはメンバー構成によって違ってくる。視点を調整しながらリズムを刻み続けることで、小さな波がだんだんと大きな波になってくる。計画や予定調和させるものとは異なる進み方であり、主体性からのムーブメントである。

これは、心の表現や向き合う姿勢で、見えにくいものであるが、何かのタイミングでスポーツ観戦で見られるウェーブのように見えるものに変わっていく。

しかし、人によっては方向性は同じでも自分のリズムと違うと乗り切れず、ジリジリして状況そのものを揶揄したりする。スポーツ観戦では、様々な応援スタイルが繰り広げられるが、応援側にいながらも同じリズムではなくヤジを言うことで発奮を促し、チーム愛を表現する人もいる。良いヤジは応援のアクセントにつながるが、悪いヤジは周りを傷つけたり、士気の低下につながる。コミュニティも同様で、個人の攻撃で結束したり課題の追求がヒートアップしても良い結果にはつながらない。

コミュニティの時間は、プロセスを楽しめる人が増えることで豊かにも窮屈にもなる。自分の時間を使い行動、実践するプレイヤーがいれば、結果を求めることなく、まずは見守り、そして応援していく。”待つ勇気”が大切である。

次を考えながら、静かに”待つ”ことは貴い。

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