見出し画像

朝起きて行く場所があること

朝起きて行く場所があること
現役で働いている時は、朝職場に行くのが億劫だな、しんどいなと思うことが誰しもあるだろうが、退職後、家にいることが多くなると、朝起きて行く場所があることがどんなに張りのある生活なのか感じている人は少なくない。

とりわけ男性は、家庭、地域で過ごすことへの適応は鈍く、スケジュールを組み立てるまでの行動要件がない。出かけることなく新聞のテレビ欄とにらめっこしたり、パソコンを触ったりして日々を送っている。

反対に女性は定年退職後、ようやくいろいろなことができると予定をたて、ランチ、習い事、旅行等しばらく会ってない友人に連絡をとりながら外出の機会が増やしていく。

専業主婦でいらした方は、特に生活リズムが変わるわけではなく家庭、地域での時間をいつもの通り過ごされる。

この男女の行動パターンを論ずることではなく、必要なことは男性には、朝起きて行く場所があるかどうかにある。しかし、地域のコミュニティに入りたくはない。世代や対象でまとめられることを嫌う。コミュニティカフェも好きではない。一般の中に居場所を求めている。

スポーツクラブ、図書館、喫茶店、ファーストフード店他、お金がかからず、干渉されない”居場所”を求めて地域漂流をしている人がたくさんいる。

定年後の男性の場合、毎朝起きて定時に出かけ、昼食前まででも自分のペースで過ごせる場所を持つこと。それだけで張りのある時間、一日を組み立てれるはずである。

関原宏昭 ninbensekihara.net

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?