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定年前と後、分けて考えない

先日行わせていただいた某社の”定年退職予定者に向けたライフプランセミナー”でのこと。
長年、仕事を中心に生活のリズムを刻んでこられた。しかし会社が決めた定年を迎えることで、そのリズムが近々変わる。

自分の時間が自由に使えるとワクワクする方、特に思いつかず嘱託契約をとして勤務延長を考える方と様々である。 ここでポイントなるのは、人生で初めて日々の過ごし方に自ら向き合う方がほとんどだということである。

学生時代は義務教育、進学と進む先を考えながらも、決まればカリキュラムがある。
社会に出ると多様性は増してくるが、組織の一員となると日々を過ごすスタイルは決まってくる。
つまり、これまでは所属先のフレームの中で過ごしてこれたが、期間、年月、年度に関係なく自分で全て考え、進めていくことを初めて経験することになる。

しかし、前述のように定年をワクワクしながら迎える方も雇用延長される方も3年経つあたりから急に元気がなくなるケースが目に止まる。体の調子もあるが意識の低下を大きく感じる。

「毎日楽しいです!」までいかないにしても「こんなもんかな」であれば良いのであるが、「こんなはずじゃなかった」「何かしたいと思わなくなった」「面倒くさい」と、諦めムードの方が増えてくる。

では、どのように自分の時間をデザインし過ごしていけばよいのであろうか。それは、定年を迎える前の過ごし方で変わってくる。在職期間中にいろいろ興味を持ち、少しずつでもトライをしてみることでこれからの人生に向き合う姿勢が創られていく。

つまり、定年を区切りと捉えず、人生を分けて考えないことである。もちろん一日の時間的な過ごし方は変わるが、生き方がぶれないように、在職時から暮らしの周辺に関心を持ち少しずつトライしていくことで、その先のライフデザインに大きく影響してくる。
「こんなもんかな!(笑)」を目標に。

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