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町のデザインは総合力

一つ抜きん出たデザインがあっても引き立たせる周囲の調和があってこそ。調和は時間。生活時間の中からデザインが生まれる。
町を冷静に見る。もともと土地にあるチカラをねじ曲げてはいけない。

古ぼけた意匠でも、向き合った職人の思いが宿っている。今のデザインを考えることは、過去と未来の関わりを考えること。奇を衒うことではない。

初めて訪れた筈なのに、経験したことがない筈の世代なのに、「何か懐かしい」と、言葉が出る街並み、心に届く佇まい、デザイン力がある証。人の本質が変わらない限り磨きをかければ、永久に光る。
街並みの中で、施主や転入者、公共施設が、地権者だからと何でもやっていいとは思わない。人も、建物も調和の中で生かされる。デザインも地域のメンバー、共同体。

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