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60歳からの公園デビュー

今、平日昼間の公園やカフェには60-70代の男性が一人で数多く佇んでいる。  

それは、余暇を楽しんでいる雰囲気ではなく、やることがなく時間を持て余しているように感じる。少しウッチングをしていると余暇を楽しんでいる派は、服装、持ち物が違いアクティブである。(カメラ、アウトドアグッズ、帽子、シューズ等)  

一方、余暇の使い方検討派は、じーっとベンチに座り、周囲を眺めながら時間を過ごしている。  

近年、都市部の公園の情景はかなり変わってきた。バブル崩壊後は、活躍サラリーマン世代を多く見かたが徐々に年齢層が上がり、今の大半は会社リタイアメント世代。まだまだ頑張れる世代である。
場所、時間によっては、子育て親子の人影は見あたらず、男性中高年層のみであったたりする。  

この会社リタイア世代、女性の場合、友人・仲間と活動的に時間と空間を楽しまれる傾向にあるが、男性の場合、一人で過ごされることが多いように見受けられる。自宅でテレビを見られるか、散歩がてらスーパーへ買い物に出られるか、公園で過ごされるか。

地域の公民館、市民センター活動でも同じ状況にある。なかなか男性は参加されない。活発なのは、女性が中心。

これは今に始まったことではなく昔からの男性の習性で「そんなもんだ」と捉える方が楽で、地域のビジョンに組み入れていく方法を考えるほうがbetterだと思う。 

リタイア世代男性の参加率を上げることを考えるよりも、この余力と時間を活かせるプログラム、セッティングが必要である。

決して皆一人が好きな訳ではない。声かけ次第である。誰かに連れてきてもらったのではなく自分一人で出会い、行動をきめれば余力が活かせるのである。夫婦一緒に動くより、一人で行動を決めたい方が多い世代なのかもしれない。

一日中家に居ることから、一歩出て公園で過ごされる”60歳からの公園デビュー”は、意外に生きがい見つけのきっかけ、ライフスタイルの提案空間なのかもしれない。

これから益々多くなる。

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