モノノ怪映画感想
浅学で、あほなりにモノノ怪がずっと好きで鑑賞した感想です。
ネタバレなど配慮してないので、未鑑賞の方はご注意を。
前置き
きっと面白い人には面白かったやろうし、分かる人には分かるような魅力的な作品だっただろうけど、個人的には「?」となることが多かった。
のを、踏まえて、以下の感想です。
全体的にあんまり良い印象じゃないので、そういう感想を求めてない方は読まないのが得策だと思います。
本当に、私ただ一個人の感想なのであしからず。
感じ方は!人それぞれだと思うので!!
〇良かったと思う点
作画と色彩がとても良かった。美しい…
場面転換や暗喩、あらゆる表現が『モノノ怪』で、そういう点では多く惹かれるところがあった。
妖しさ満点なところが単純に物語を捉えさせてくれない裏側を突きつけられるようで面白かった。
〇受け止められなかった点
結局どういうこと…?ってよく分からないまま終わった。テーマに沿って考えさせられるとか、何かを思わされるとかじゃなくて、本当に何がしたかったのかよく分からなかった。二部編成?になるのかな?だとしたら最初にそれ言うてくれんと、何一つ釈然としないまま話が進んでただ終わるという…
大奥じゃないとあかんかった?この作品…くらい、あまり大奥に触れないというか。表現難しいけど、大奥をテーマにした割に大奥らしさがないというか…なんというか。
これなら薬売りのお声は櫻井さんが担当で良かったと思う。スキャンダルが透けるほどの内容じゃない。
やっぱり薬売りのお声が納得いかなかった…納得とも違うかな。一言目から「あ…違う…」ってなってしまった。神谷さんのお声は大好きやし、神谷さんの薬売りを別のキャラクターとして捉えて観よう!と思ったものの、話し方、息遣い、言葉の使い方、区切り方が前の薬売りの近いところをいっているからどうしても受け止められず…狭量で申し訳ない…
「これは別物だ」と思い込みながら観る作品ほどしんどいものはないなと思う。だって別物じゃないものね。
後、何にも感情移入できなかった。状況がなんとなく画面から伝わるというだけで、誰の何も伝わらず、分からず、なんとなく主要人物の気持ちが伝わったような気がしたというだけ。フォーカスがあたる人物が分散するからこそ、観る人の視点をある程度集中させてくれないと置いてけぼりにされる感じ。
何かを匂わせる表現が露骨な割に何も無い。特にカメの描写がいまいち…がちゃがちゃしてただイライラさせられるだけで、なぜアサを支える存在になったのかも、映画をみている間は釈然としなかった。(今思えばあの天真爛漫さとか明るさとかそういう部分だったんかなと思うけど)メタ的に観れば、北川の在り方を映すために必要な存在だったんだろう、だからああいう振る舞いだったんだろうな、と推測しないと納得できないというか。単純にキャラクターとしては嫌い。虫唾が走るようなキャラクター。人物紹介を読んで、ああそういうキャラクターなのねと理解した。それにしても…私の好みじゃないという、そういう感想でしかないけどね。まじで大奥に何しに来たん?っていう苛立ち。アサと比較するには充分な素養なんやろうね。
大奥の中での個人のポジション(役職)は多分そんなに大事じゃなくて、誰が偉くて誰が下っ端で、誰が誰に対して嫉妬しているか尊敬しているかが肝要なんだろうなとは思うけど、その誰かの誰かに対する感情が《唐傘》となった?北川の《乾き》が軸になって、アサとカメの関係がそれに重なるようになった途端、あれ?関係ある?となってしまった。冷酷になって、捨てるものと留めておくものを見極めないと《唐傘》の餌食ですよ…みたいなこと?
違うなぁ、、
大事なものを捨てるという行為。
大事なものを犠牲にしたのに囚われることが増え、見据えることが明確になるから乾く、それが唐傘ということ、、?
そこをもう少し詰めて表現して欲しかったなぁ…あれよあれよと場面が変わるから整理も出来ず追いつけず…
そうそう、没頭できなかったのね。だからずっと「?」で終わっちゃったんや…
これさ、続きで回収してくれるのよね?色々。
御水様もよく分からんかったよ??
そういうのじゃない?だとしたら最低だ…
好き勝手、『モノノ怪』っぽいことしただけじゃないか。
ホラー要素も薄くなってたから余計に、薬売りが登場する必要性を感じない…
過去作を見直します。
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