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FGOの周回って虚無では・・・?

私は今右手のみでキーボードを打ち込んでいる。何故そんなことをしているのかというと、私が現在Fate Grand Order (FGO)というスマホゲームをプレイしているからだ。

「ゲームするときくらい両手使えよ。」

そう思われた皆さん。あなたは正しい。

私だってスマブラやフォートナイトを任天堂switchでプレイするときは両手を使うし、スマホでゲームする時だって第五人格やシャドウバースをプレイするときは両手を使う。なんならFGOだって、普段遊ぶときは両手を使うのだ。

しかしながら、今この時期に至っては、私がFGOを片手でプレイしながらnoteを書く理由がある。

その理由こそが

『ギル祭2019(バトル・イン・ニューヨーク)』

である。

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恐らく、FGOをプレイしている方ならばわざわざ言わなくても察していたと思うが、一応FGOをやったことが無い方に説明すると、ギル祭とは現在FGOで開催されている期間限定イベントである。

FGOはサーヴァントと呼ばれるキャラクターをガチャで引いてプレイするのだが、RPGと違って戦闘させてもサーヴァントのレベルはやサーヴァントのスキルのレベルは上がらず、能力を上げるためには様々な素材が必要となる。しかしこの素材集めはなかなか骨の折れる作業であり、キャラは居てもレベルが上がらないというのはFGOで往々にして発生する事態である。その救済措置なのか、FGOは毎年この時期に効率よく大量のキャラ育成用の素材を集められるイベントを開催するのである。

このイベントの最大の特徴として挙げられるのは、「時間をかければかけるだけ素材が手に入る」ということである。ソシャゲではゲームをプレイするには時間経過で回復する体力のようなものを消費する必要がある場合が多く、その体力を時間経過を無視して回復するには課金が必要となるのがよくあるシステムである。FGOも例にもれずAPというものを消費しないとゲームプレイが出来ず、AP回復には聖晶石という課金アイテムが必要となる。しかしながら、ギル祭においては戦闘の報酬として無料でAPを回復できるアイテムもゲットでき、そのアイテムの獲得量とイベントを周回するのに必要な体力が大体同じくらいなため、理論上無限にイベントを周回できるのである。(勿論イベント開催は期間限定なので無限の周回は不可能ではあるが。)

このような事情から、この時期はFGOプレイヤーにとっては勝負の時であり、Twitterではどれだけ箱(イベント報酬の入ったボックス)を開けられたかを競うようにアップするのが風物詩となっている。そして、私もまた微課金プレイヤーの身ではあるが、FGOはもうかれこれ二年半程度はプレイしており、他のプレイヤーたちと同じくイベント周回に明け暮れているわけである。

周回プレイ、というのは一般的に単調なものと見なされがちである。特にソシャゲにおける周回プレイというのはRPG等と違ってなんらかのストーリーの変化や初回プレイと違った点を発見できるわけではなく、基本的に同じクエストを延々と繰り返すこととなる。そのため周回プレイをつまらない、時間の無駄と評す人も居るだろう。

私はFGOの周回が単調であることは否定しない。また、周回が面白いと擁護する気もない。確かにイベント周回は効率を求める事になるし、一回周回方法が確立されてしまえば、あとは手順に沿って画面をタッチするだけである。しかしながら、私が周回プレイをするのはキャラの育成の為であり、私はこのキャラの育成に楽しみを見出しているため、これはいわば楽しみのための努力である。誰だってボタンを一つ押せばレベルが百になるRPGなど楽しいとは思わないだろうし、これも楽しいゲームの必要な要素だ。

それに私はポケモンのレート勢でもあったので厳選作業で単調作業には慣れているし、周回の時間中の有効な時間の使い方も心得ている。例えば録画しておいたドラマやバラエティ、アニメを見ながら、YouTubeで動画や配信を見ながらプレイすれば、楽しみながらついでの周回もできる。私はテレビも好きだが、YouTubeは更に大好きなので見る物は不足しない。慣れればnoteだって、今私がやっているように周回しながら書くことが出来る。

故にこれは時間の無駄ではなく、楽しく、かつある程度生産的な行動である。

そう、思っていた。

しかし、ある日YouTubeイベント周回用の配信を探していた時、ふと気づいた。

「あれ。俺ってYouTube見るついでに周回してたはずなのに、周回するためにYouTube見てないか・・・?」


そう!そうである!


私は周回作業に少し疲れた時、「いやでもこれはついでにやってることだから・・・」と心の中で言い訳しながら周回を続けていたが、本当は違うのである。

私にとってYouTubeを見る事が目的で周回はおまけであったはずなのに、いつの間にか周回が目的でYouTubeを見る事がおまけとなっていたのである。

何たる因果の逆転!何たる皮肉!

認めよう。私は自分に嘘を吐いていた。

私が周回作業をしているのはレベル上げという楽しみのための前準備などではない。私が周回をしているのは惰性の結果である。

周回に意味など、ゲームに意味などない。

レベルを上げるために私が削っている時間は、本来であれば将来の為に、あるいは社会をもっとよりよく認識するために、何かを表現するために使えたはずの時間だった。

しかし私は周回から逃れられない。ひとたびハマったこのFGOというゲームに費やしてきた時間を肯定するためには、このゲームが終焉するまで戦い続けなければ過去の私が浮かばれない。

悲壮なる覚悟!何たる結末!単なる惰性!

私が捕らわれたのは底なしの沼だった!もうあのFGOを始める前の自分には戻れないのである。

惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰 性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性。惰性







皆さん、ソシャゲをプレイする時は、本当にソシャゲに時間を費やしても良いのか、よく考えるようにしましょう。

それでは、シーユー、アゲイン。

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