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俺が『俺がVRChatで中身が男性の美少女に恋した話』を読むまでの経緯

1月5日の夜、「もう今日で正月休みも終わりだよ」と憂鬱とまではいかないがそれなりにブルーな気分でTwitterを見ていたらこんなツイートが流れてきた。

恐らく特に前提知識がない人間がこのツイートを見れば「何を言っているんだ?」と思うだろう。それが当然の反応だ。私はそうはならない。何故ならオタクだから。そんな私がこのツイートの意味を詳細に解説していこう。

VRCとは「VRchat」というゲームの略だ。Steamからインストールできるゲームなのだが、このゲームはVRゴーグルに対応したゲームであり、仮想空間で好きなアバターを選択して他者とコミュニケーションが取れる。『サマーウォーズ』を知っている人ならば、作品内に登場するOZみたいなものだと思ってくれればいい。サマーウォーズを知らないならばミクシィのVR版だと思ってくれればよい。この説明でもピンとこない人は下記の動画を見てくれれば大体のイメージが掴めると思う。

このゲーム(というかコミュニケーションのプラットフォーム)は自由度が高く、中には第二の故郷として、いや自分が暮らす真の世界として活用している人も居るという。ちなみに訳知り顔で解説しているが私はVRchatの熱心な住人ではない。高価なVR機材を買わなくてもパソコンだけでVRchatを遊ぶこともできるので、無料だしインストールしてちょっとVRchatの世界を探索したことはある。しかしネットコミュ障過ぎて他人とコミュニケーション取れないし面白くなかったのでアンインストールした。思えばいつも私はそうだ。ツイッターで人と絡むの無理だしSNSをまともに活用できたことなんて人生で一度もない。

いや、話が脱線した。元のツイートに戻ろう。

要するに、

昨日VRCで「オタゴンさんの小説の話してたらそういう雰囲気になってVRセックスできたし、小説でやったみたいなプレイを真似した」って言われて完全に鬱病になってしまった。もう嫌だ……自作の小説すら俺の敵になるなんて……あんなもの書かなきゃよかった

というツイートをかみ砕けば、

昨日VRchatというVRを利用したコミュニケーションプラットフォームで遊んでいたら、そこで会ったプレイヤーに「オタゴンさんの小説の話してたらそういう雰囲気になってVRセックスできたし、小説でやったみたいなプレイを真似した」って言われて完全に鬱病になってしまった。もう嫌だ……自作の小説すら俺の敵になるなんて……あんなもの書かなきゃよかった

という意味になる。

しかしこれでもまだ分かりにくいだろう。恐らく皆さんは「VRセックスってなんだ?」という疑問を抱いているに違いない。世の中にはVR技術を利用したアダルトビデオがそれなりに流通しているので、そういう方面の話かと思う人もいるかもしれないが、違う。「VRセックス」とは要するに「VRChat上で他のプレイヤーと行う疑似セックス」のことである。「チャH」という文化を知っている人ならば、そのVRを用いた進化版だと思ってくれればいい。「チャH」を知らない人ならば下記の動画を見てくれれば・・・と言いたいところだが流石にアダルトコンテンツのリンクを貼ったらnote様が怖いので、自分でPornhubでVRChatとでも検索して欲しい。

さて、この知識があればこのようにツイートをかみ砕くことができる。

昨日VRchatというVRを利用したコミュニケーションプラットフォームで遊んでいたら、そこで会ったプレイヤーに「オタゴンさんの小説の話してたらHな雰囲気になってVRhat上での疑似セックスできたし、小説でやってたみたいなプレイを真似した」って言われて完全に鬱病になってしまった。もう嫌だ……自作の小説すら俺の敵になるなんて……あんなもの書かなきゃよかった

さて、ここでやっと前提知識のない皆様は私と同じ土俵に立つことが出来た。

私は自分のTLに流れてきたオタゴン氏のツイートを見て、小説とは何だろうか?と疑問に思った。かいつまめばオタゴン氏と出会ったプレイヤーは「お前の小説のおかげでセックスできたし、お前が小説内で書いてたプレイも試せたわ!ガハハ!」みたいなことを言ったみたいだが、そうならばオタゴン氏の小説にはアダルトな内容が含まれており、おそらくその内容にはVRセックスが関係するはずである。

そんな小説は斬新だ。VRChatですらまだニッチなのにその中で更にニッチなVRセックスを扱った小説(体験談ではない!)なんて斬新すぎる。おまけに私はオタゴン氏というVtuber(バーチャルYouTuber)を少し知っていた(注1)。そういうわけで、私は早速オタゴン氏の固定ツイートとなっていた小説、『俺がVRChatで中身が男性の美少女に恋した話』を読み始めたのであった。

という事でこの話は前置きである。後編に続く。



(注1)※分かる人にしか伝わらない話なのでVtuberを知らない人は読み飛ばしてくれて結構です。

今でこそにじさんじばっかり見ている私だが、Vtuberの黎明期には様々なVtuberを追っていた私はオタゴン氏の映画レビュー動画を見たことがあった。粗製乱造されるVtuberの中でも編集やネタに光る所がある人は記憶の片隅に引っかかっているものである。ちなみにに私が見た覚えがあったのはこの動画だ。

見返して思ったが編集が小慣れている。面白い人をちゃんと記憶している自分のセンスに自信を持った。まあこのYouTube動画評論家の感性が活かされる機会はそんなに存在しないのだが。

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