#超算数 私の人生を変えた新聞投書

2006年、新聞の投書欄を見て私は衝撃を受けた。

朝日新聞2006年11月15日「声」

 かけ算の順序など気にしたこともなかったし、私自身が子供の時にとやかく言われた記憶がない。愕然として「本当なの?」と疑って、とりあえず本屋に行って、算数の問題集を見てみた。何と、この投書の通り、「逆の順序にしないように」と言うようなことが書いてあった。

「えーーーー!?なんだこれ?」

驚いて、文科省に電話で聞いてみた。

私「今は、小学校の算数で、かけ算の順序の一方だけを正解にすると教えているのですか?」
文科省「いいえ」
私「えっ?そうなんですか?はあ」

???????????????????????

私はキツネにつままれた思い出受話器を置いた。

「どういうこと?」

訳が分からないまま数日すぎて、小学校教員と言う人から「反論」の投書が掲載された。

朝日新聞2006年11月21日「声」

4人に5枚ずつ、で、4×5=20 20枚とすると、これは20人の意味になるから問題文を理解していない???

意味がさっぱり分からない。私が知らない不気味な「算数」が存在しているのか?

数日後、次のような投書が掲載された。

朝日新聞2006年11月26日「声」

私も同じことを考えていた。

最初に紹介した投稿によると、かけ算は「1つぶんの数×いくつ分の数=ぜんぶの数」と導入するらしい。自分自身がどう教わったか記憶ないが、まあ最初はこんな具合に教えるのだろう。
 「いくつ分の数×1つぶんの数」でもいいのだろうが、「1つぶんの数×いくつ分の数」じゃダメな理由もない。どっちでもいいけど、たまたま「1つぶんの数×いくつ分の数」で教えている。こんなのは導入時の便宜的なもので、どっちにしても交換法則が成り立つのだから、深い意味はない。

そう思っていた。仮に、「1つぶんの数×いくつ分の数」じゃないとダメだとしても、この投稿にあるように考え方次第でどちらの順序でもいいとなる。

 これなら「一方の順序しかダメ」と言っている人も「なるほど、それならどっちの順序でもいいね」と言うだろう。

浅はかにも当時の私はそう思ってしまった。

甘かった。「かけ算順序」はそんな生易しいものではなかった。

この時から、私の算数教育研究が始まることになる。



 

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https://news.yahoo.co.jp/articles/9789e98547abb6cebf781a35065e028c59cbc030

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