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博物館オンラインクイズクエスト復習編

石棒クラブの中嶋と申します!

先日、7/19(日)にオンラインイベント第2弾として、博物館オンラインクイズクエストを行いました!

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今回は縄文時代や石棒のことをクイズ形式で楽しく学ぼうということで開催しました。石棒クラブメンバーが考えた初級の問題から、石棒を研究する大学生の皆様から頂いた上級問題まであり、石棒について深く知ることが出来たのではないかと感じております!当日は24組(30人)の方に参加いただきました。中にはお子様と一緒に参加した方もいらっしゃいました。うれしい限りです!クイズで正解数が一番多い方には”初代石棒王”の称号をお送りしました!"初代石棒王"はなんと地元飛騨のお子様でした!!主催した私たちも驚きでした!

初級問題パートでは2択で比較的簡単な問題を出題しましたが、上級問題パートでは若手研究者の方々が渾身の力作を作ってくださったため、正解や解説を聞いてもなかなか消化できない部分があったのでは?と思いました。

そこでこの記事では、復習の意味を込めてクイズの問題・回答・解説を紹介していきたいと思います(^^)/

第1問

最初から難しい問題でしたが、予想がしやすい問題でもありました。

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正解は④でした!以下解説です!

解説:石冠は石棒と同様に祈りに使用されたとされています。石冠はものすごく種類がたくさんあります。魚がモチーフのものは上段一番右です。魚形石冠とよばれているもの。飛騨ではという形はあ一目で魚だとわかる石冠はありませんが、北陸の方では海が魚に似たものが作られていたとされています。因みに飛騨で出た石冠は上段一番左のもので上に小さい膨らみと下に大きな膨らみがある球頭状石冠と呼ばれるものが代表的です。

第2問

この問題は石棒に詳しい方には比較的答えやすい問題だったのではないでしょうか。

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この問題も正解は④でした!以下解説です!

解説:なぜ緑川東遺跡なのか。東京都国立市で4本の大型石棒がほぼ完成に近い形で出土し、さらにきれいに並んでいることが学術的に珍しい為です。これらの大型石棒はくにたち郷土文化館の常設展示とのことですので、ぜひ見に行っていただきたいですね。

因みに選択肢の①番、②番、⑤番の遺跡は石棒の製作遺跡として知られています。③番の加曽利貝塚は日本最大級の貝塚として知られる遺跡です。

第3問

石棒クラブにふさわしい問題でした。正直筆者の私も皆目見当が付きませんでした!(笑)

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正解は④でした!以下解説です!

解説:④番の石棒は成興野型石棒と呼ばれるものです。新潟県や東北地方を中心に北海道や宮崎県にも分布していることが分かっています。この石棒は各地で作られたものではなく、岩手県や宮城県で手に入る石を使って作られたものと言われています。①番~③番の石棒は成興野型石棒が各地に分布した後、これを模して造られた石棒の一種です。因みに④番以外の解説を以下に簡単にまとめました!

①番:橿原型石刀b類:九州の南部だけに分布。

②番:橿原型石棒a類:東海・北陸・近畿地方に分布。飛騨宮川でもいくつか発見されている

③番:小谷型石刀:東海・北陸を中心に分布。

⑤番:有柄式磨製石剣(ゆうへいしきませいせっけん)と呼ばれ石棒とは異なるものです。

いかがでしたでしょうか?石棒の知識は深まりましたか?

博物館オンラインクイズクエストの当日様子はyoutubeで動画を公開しております。→動画はこちらです

少しでも縄文時代や石棒に興味を持ってくださった方、コロナウイルスが収束した暁には各地の博物館へ訪れてみてはいかがでしょうか!!!

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