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今夜は灯りを消さないで

子供のころ、母親のベッドでずっと母親と寝ていた。

夜中にトイレに目が覚めたときは、水が流れる音が大きくて怖いので、母親か姉を起こしてついてきてもらった。

小学生になって、自分の部屋ができても、だいたい母親のベッドで寝ていた。

1人で寝るときは、スタンドライトをつけて寝ていた。

高校生になったら、スタンドライトは消していたけれど、代わりにカーテンを開けて外の灯りを入れながら寝るようになった。

明かりや、人の気配を感じていたいのだ。

勉強するときは食卓で。

お昼寝もリビングのソファで。

1人で家にいる時は、必ずテレビをつけていた。シーンとするのが苦手だったから。


こんなに1人の空間が苦手だったのに、上京して一人暮らしを始めて13年ほど経つ。

いつもは電気を消して、カーテンを開けて寝ているけれど、何だか今夜は人の気配を感じたいから(いないけどね?w)、灯りをつけたまま布団に入ろう。

早く朝がきますように。

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