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これでいいのだ〜たいせつなきみ〜

絵本「たいせつなきみ」の舞台はウイミックスという木の小人たちの村。 小人たちはエリという丘のてっぺんに住む彫刻家に彫られ造られました。
小人たちは、ほめたい人には「お星さまシール」を、けなしたい人には「だめじるしシール」をはりあって暮らしていました。だめじるシールばかりはられたパンチネロは、外出するのもいやになってしまう毎日。そんな時、どちらのシールもはられていない不思議な小人ルシアに会います。ルシアから造り主エリの存在を教えてもらったパンチネロは、エリから「おまえがわたしのあいをしんじたなら、シールなんてどうでもよくなるんだよ」と声をかけられます。
 この絵本で、こびとたちは人間、こびとをデザインしたエリは神様のことです。誰しも、人からどう思われているかは気になるものです。でも天地創造の6日目に、神様が私たちを造られた時「極めてよい(Very Good)」と言われました。
 私たちは、なかなか思うようにいかないことも多く、人と自分を比べてばかりで今の自分に自信が持てなかったりします。しかし、造り主は私たち人間を神様の作品として作ってくださいました。今は思わしくないようにみえたとしても、神様がすべてを働かせて益としてくださるから、少し長い目で見ればマイナスに思える出来事がかえって祝福になると信じます。
「これでいいのだ!」はバカボンのパパのセリフです。私たちを肯定してくれるバカボンのパパのことばが好きです。私たちが神様の作品として一人ひとりデザインされていて神の子供として神と人から愛されて「これでいいのだ!」と肯定されているのです。

2023年6月4日 日曜日 行人坂教会 礼拝説教


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週刊聖書|関 智征
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