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『水曜日のダウンタウン』の誕生と人気コンテンツになるまでの変遷

TBS系の番組『水曜日のダウンタウン』と言えば、放送後にSNSを中心としてたびたび話題になり、クロちゃん企画やおぼん・こぼん企画などは大きな反響を呼び、最近では「名探偵津田」企画は様々な考察が行われるなど話題となった。

2023年11月現在では、ギャラクシー賞月間賞を5回もの授賞をしており、TVerバラエティ大賞を2021・2022年と連続で授賞している。名実ともに人気コンテンツとなった『水曜日のダウンタウン』がいかにして誕生したのか、そして人気コンテンツになったのか。その変遷について今回は書いてみたいと思う。

『水曜日のダウンタウン』誕生

2014年4月23日に『水曜日のダウンタウン』は放送開始となった。当初から「水曜10時」の枠であり、『リンカーン』そして『100秒博士アカデミー』を引き継ぐ形のダウンタウンMC番組となっている。

『100秒博士アカデミー』は番組スタート直後から視聴率が低迷し、5ヶ月という短期間で終了してしまった。TBSとしてはダウンタウンの枠を継続したいと考えており、そこで総合演出の藤井健太郎に白羽の矢が立ち、「ダウンタウンさんとやってくれ」と言われたのだという(*1)。

だが、藤井は乗り気ではなかった。その理由としては、「(『リンカーン』にADとして携わり)ダウンタウンさんと向き合ったこともあるので、あんまやりたくなかったんですよね。当然、収録になったら誰よりも面白いんですけど。ただ、そこに至るまでのこっちの労力とかが大変なのは知ってたので」と語っている。

「面白いということを引き換えに、向き合うのが大変」ということもあり、逡巡はあったものの「面白いのは当然だけど…とかって言いながら、まぁ結果やってよって言われて、やることになった」のだった。

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