見出し画像

【NÓMADO】 ⑤ ケレタロの生活

ケレタロという街の全貌を見てみましょう。

ケレタロ市の概要

ケレタロは州の中心地であるため、州知事もいますし州議会もあります。一方で市長が街のトップです。かなり広い地域がケレタロ市で、いくつかの行政区に分かれていますが、東京などのように区の行政ではなく市の部局が行政を担当しています。

ケレタロはかなり広いので、「ケレタロに住んでるよ」といっても、「ケレタロのどこよ?」と必ずなります。

また、ケレタロはメキシコの中央高原(El Bajío)に位置し、標高約1,820メートルにあります。メキシコの中央部に位置する街は大概標高が高いところにあります。はっきり言ってお米を炊くのが非常に困難です。私は変圧器と炊飯器を持参していましたが、圧力鍋の炊飯器でなければ、日本のようなふっくりもちもちなお米を炊くのは不可能でしょう。そもそも芯が残ります。(なので、せっかく圧力鍋ではない炊飯器を持って行ったのにあきらめましたよ)これは標高のせいです。お湯が100度にならないのです。例えば電気ポットでも、まだ100度に全然達していないのに沸騰しちゃうんですね。ですから沸かすことをやめないのです。ずーっとぶくぶくいい続けています。もし日本から炊飯器を持ち込むことを考えているのであれば、炊飯器は圧力鍋、そしてちゃんとした料理をしたい場合は料理用の圧力鍋を使うと良いと思います。

練習のため、日本国内の標高がかなり高い宿泊施設などへ行って試してみるのも良いですよ。1500m以上のホテルや旅館、結構あります。

ちょっと話がずれますが…高地での料理、空港税関について

変圧器ですが、電子式ではなく、トランス式であればIHジャーなども使えます。1500Wまで使えるものにしたほうば無難です。ただ、重い!3kgくらいあるので、本当に参りました。

また、お米は「基本的に」持ち込みできません。私は実名で税関にクレームを入れましたが、メキシコへ持ち込みできないものの中に「お米」があります。しかし精米しているお米からは芽が出て苗になることはないのです。つまり、精米された白米は「種」ではないので持ち込んで何が悪いか、ということです。だってそうでしょう?ローストしてあったり炊飯してあればいいっていうんです。なぜかといえば芽が出ないから。

どれも空港税関を通ってはおかしいもの

で、こんな話を空港の税関でしても、彼らも「マニュアルにそう書いてあるから」としか言わないので、ディスカッションしても無駄で、これは大使館も含めきちんとメキシコ政府に働きかけてほしいです。

もちろん、玄米はダメです。芽が出ますから、あれは。

それでも私は持ち込めましたが。カレーのルーも、ホワイトシチューのルーも、ミートソースも、ラーメンも。本当はそれらは全部ダメですけどね。(乳製品、肉エキスの入っているもの)

真ん中の奥にななつぼしがあります。税関こっそり米。

ケレタロの交通事情

ケレタロは交通の要衝です。主要な高速道路がありますが、メキシコ国内では鉄道は旅客サービスをしていない(チワワの観光列車を除く)ので、大移動は鉄道ではできません。また、ケレタロ国際空港があり、国内だけではなく、ユナイテッドやアメリカン航空も就航していて、アメリカへのアクセスも可能です。LCCももちろんありますよ。(空港バスがないのが残念すぎる)

公共交通機関は、バスやタクシーが市内の移動を支えています。バスは結構素晴らしいです。ケレタロのみですが、Suicaのようなチャージ式のカードがあり、OXXOなどのコンビニエンスストアで購入、チャージができます。車内では買えませんし、チャージもできませんので必ず事前に。買い物には使えません。一人一枚です。

カードは通常のバス停から乗る時は前から乗って運転手横の機械にピッとします。降りる時は何もしません

逆に路面電車のように整備されている区間は、バスなんですががあり、その駅の出入りは改札があるので、改札経由で駅に入ってバスに乗った場合はどこから乗ってもピッとやる必要はありません。(駅に到着して出て行く時の改札でもピッとしません。そのままゲート0を通過できます。確か一回の乗車で11ペソくらいでした。100円未満です。(2024年4月当時)

バス停には名前はありますが、あってないようなもの。異常に長すぎて絶対に覚えられません。外国人が日本へ行って、「西那須野塩原インター」とか「大井川藤枝焼津インター」とか言っても、覚えないでしょう。常にスマホで位置情報を確認して、近くなってきたらボタンを押しております。
また、市の交通局のサイトに路線図などありますが、残念なのは日曜日は運休の路線があってもそういう情報は一切ないのです。つまりスタンダードな情報しかない。ですから、いつまで経ってもバスが来ないと思ったら、さっさとタクシーにしましょう。
Google mapにもバス停のアイコンがありますが、あれは結構間違っています。バス停かどうかは、バス停マークがあります(青い標識にバスのアイコンが描いてある)ので、それを優先しましょう。バス停じゃないところでは停まってくれません。

ケレタロではUberタクシーが使えます。日本でUberというアプリをダウンロードしておけば、そのままメキシコではメキシコ滞在として車を呼んだりできるんですよ。使ったことがある方はわかると思いますが、クレジットやデビットを登録しておくのですが、呼んだのに来なかった場合はお金を簡単に取り戻せます。なぜならUberアプリの位置情報で、頼んだ人が車に乗ってない、移動してないのがすぐに感知されるので、ドライバーにはお金が行きません。金銭面では非常に安心だと思います。私はまだ一度も来なかったことはないし、行き先も予め設定してあるので、何も心配せず乗ってました。ですから、街なかを走っているタクシー(黄色)を手を挙げて止めるのではなく、とにかくUberにしましょう。乗る場所も地図で細かく指示できるので本当に楽です。

ケレタロのスーパーや物価の話

ケレタロでは、さまざまなスーパーがあります。はっきり言って日本と物価は変わりません。「メキシコは安いよ」と誰かが言ったら、必ず嘘つきです。そりゃもちろん、アボカドやフルーツはキロ単位の値段を見ても安いです。私がいつも日本で買っているもので比較すると、例えばバターは雪印のが450円くらいとすると、こちらのバターは小さいくせに700円します。鶏のもも肉はなんか色が悪いくせに500円前後。それで大概わかっていただけると思います。今、対ペソでも史上最安値ですから、5年くらい前にメキシコにいた人の物価感覚は絶対に信じてはいけません

さらに、コストコやSam's Clubのような会員制スーパーは大容量ですが確実に安かったですよ。数ヶ月滞在するなら、現地の会員制スーパーの会員になるべきと思います。Walmartとは全然違うんですよ、値段が。でも会費を払うほどの期間の滞在でなければ、Walmartでいいと思います。でも、やっぱり高いわ…。

以上、ケレタロの生活事情を少し細かく書いてみました。これからメキシコに行かれる皆様に、少しでも参考になればと思います。