【ニッポンの世界史】#29 「長い目」で世界史を見る:成長の限界・ノストラダムス・小松左京
終末論から生み出された新しい「世界史」観
「ニッポンの世界史」には、その時代の日本人のものの考え方や精神性のようなものが反映されているのではないか。
そのような観点に立ち、今あらためて1970年代をふりかえってみると、これまでみられなかった新しい種類の想像力が立ち上がり、それが日本人の歴史に対する考え方を変え、「世界史」の再定義に向かっていったのではないか、と思うのです。
まあ、1970年代のサブカルチャーや社会の変化については、すでにひととおり多くの人によって語り尽