背中を押す応援、止める応援



私が20年前、世界の料理を出すお店を出店する際、止める人はいなかった。ただ出店した土地の周りの店の人たちは、すぐに潰れるだろうと思っていたらしい。
そしてその想像通りお店を出して2年間はお客さんがほとんど来なかった。
そこで高校時代からの大親友が言いにくそうな顔でこういった。
「本山、世界のご馳走では、お客さんを呼べないと思う。店は閉めたほうがいいんじゃないか?」
私は大親友のこの言葉にこう思った。
「なぜ、親友が頑張ろうとしているのにやる気をなくすようなことを言うんだ?友達やったら応援してくれるのが当たり前ちゃうんか?』と
しかし、次の瞬間こう考えた。
『親友が言うことやから、正直に言ってくれている。真剣に聞いてみよう』と
そして、どこが悪いか?何故そう思うか?聞いてみた。
すると普通の飲食店はこうあるべき、普通、味はこの方が良いのでは無いか?と言うようなことだった。
なるほど!だけど、そもそも世界の料理は普通の人に向けての料理では無いので、普通の人では無い人をお客さんにしよう!と笑笑
それから私は普通の人では無い(失礼💦)人が集まるところやキーマンを探してアプローチした。すると
だんだん普通の人では無い、お客様が来られるようになり、テレビや新聞に取り上げられてお店は繁盛する様になった。
その様子を見た友達は、本当に喜んでくれて『本山、ほんまにすごいわぁ』と言ってくれた。
『いや、お前が言ってくれたことがヒントになったし、店閉めたら?と言われたことで目が覚めたわ』と返した。
すると『俺、そんなこと言った?』と友達w笑笑。
背中を押すのも応援だけど、止める応援の方が多分言いにくいし、関係が壊れる場合もある。
そのリスクをおかしてまで、言ってくれる人がいるのは、本当に幸せな事だと思う。そして、得手して近い関係にある人が多い。
現在、私にはそれはどうなの?やめておいた方が良い!とはっきりと言ってくださる方が何名かいてくれる。
私が横道に外れるのを軌道修正してくださる方だ。本当に信頼し感謝している。
そんな方のお陰でなんとかやれているのだなぁとふと考えた新年でした。

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