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出版するきっかけは200カ国の旅を続けているイケメンの一言だった

私の最初の本は「世界のごちそう旅×レシピ」イカロス出版という旅、飛行機に関する本をたくさん作っている会社だ。

元々「いつか本を出版したい」という思いはあった。あったが、それは「いつか出せたらいいなぁ」という淡い夢だった気がする。それが現実になったのは、1人の若いワイルド系イケメンの一言だった。

世界のごちそうアースマラソンのイベントをしている時、私はツイッターを更新していた。世界195カ国の料理を2年間で提供する、その時に食べられる国の情報を発信していたのだ。

そのツイッターを見ていてくれたのが世界一周中の、その名も「MASAKI世界一周」さん。彼が私のしているイベントに大興奮してくれていつもリツイートしてくれていた。彼は「旅は仕事」という本や他にも何冊か執筆をされていて、まさに「旅を仕事」にして暮らしている方だ。

その彼から、日本に帰ったら「世界のごちそうアースマラソン」に参加したい!といつもメッセージをいただいていた。

ある日「日本に一時帰国しているので行きますね」と突然メッセージが来た。

時間通りに来店した彼は、いかにも200カ国をめぐっている強者だった。会うなり握手を求めてきてくれて「いやーっ!やっと来れました!」と嬉しそうな表情をしてくれた。彼は忙しくてトランジットの僅かな時間に駆けつけてくれたのだ。募る話をしているうちに2時間が過ぎてしまった。

そして帰り際、「本山さん何か持ち帰るもの無いのですか?」と言った。私はとっさに「TAKEOUTですか?」と聞いた。

彼は「いや、そういうのではなくて本山さんの商品とか本とか、これから本山さんはBIGになりますよ。その時に売るものがあったほうが絶対いいです!」と、そして「力になれると思うので連絡ください!」と言って帰って行った。

実は、私はその時意味がよくわかっていなかった。その夜、私は彼にお礼の電話をした。彼は東京に移動していてこれから「ラジオに出演する」と言っていた。そして「知り合いの出版社に話は通しているので、連絡して見て」と言って連絡先を告げられた。それがイカロス出版だった。やることが早い。

私は、その後出版社の方と連絡を取り、東京のオフィスで会う約束をした。オフィスに行ってみると、出版社の方は「MSAKIさんから話は聞いていますよ」とすぐに応対してくださり「30カ国を料理修行で回ったなんて、本当に面白い。彼の一押しの紹介なので間違いないですよね」と言い席に着くなり「私はこういう感じで進めていきたいのです」と企画書を見せて話を続けた。

なんと!もう出版することになっているのか!?と驚いた。その後、とんとんと話は進み、私は執筆を開始することになった。

なかなか進まない執筆作業

しかし執筆を始めたものの、文才が無いのに1章で16000文字の30章仕立て、30レシピという量は初めての経験。

時間がかかる上に、レストランの営業は普通に行っていたので、片づけをして帰ってから深夜からの執筆。書く内容は17年前の世界での料理修行の話。料理や場所、事実関係を調べなおしたり、知り合いに連絡したり・・やることは山盛りだった。

予想外というか予想通りに執筆作業は難航し、途中、あばら骨を折る交通事故にあったりしたが、執筆をしてから一年半がかかって2015年5月、に出版された。印刷会社から送られた、最初の本を手にした時の感動は忘れられない。

あの有名な旅団体のTABIPPOが「世界のごちそう旅×レシピ」の紹介をサイトで紹介してくれています。

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