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フィリピン物件の耐久性は大丈夫?物件購入時に気をつけるべきポイント12選

フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境目に位置するフィリピンでは、毎年多くの地震が発生しています。また、過去にはマグニチュード8を超える地震が発生したこともあり、将来、巨大地震がいつ起きてもおかしくない状況です。


本記事では、フィリピンの不動産を決める際に確認しておくとよいポイントについて紹介します。

フィリピンの物件購入時に気をつけるべきポイント12選

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日本とフィリピンでは、家の作り方も建築資材も異なります。フィリピンでも耐久性が強いと言われる日本と同様の住宅が作れればよいのですが、それは少し難しいというのが実際のところ。


しかし、フィリピンの基準に沿って住宅を作れば、強い地震がきても耐えられると考えられています。今回は、フィリピン政府による住宅のチェックポイント12(参照)をもとに、フィリピンの物件を購入する際に気をつけるべき点を紹介します。

1.設計および建築は誰が手掛けたか?
プロの設計士や大工であれば安心ですが、中には資格がないにもかかわらず、経験だけで住宅を設計しようとする人もいます。資格のない人が作った場合、値段は安くつきますが、安全性で大きな不安が残ります。きちんとした資格を持った人たちによって設計された家かどうかを、しっかりと確認してください。


2.家の古さはどれぐらいか?
フィリピンでは、1992年に、国家建設基準に変更が加えられました。そのため、1992年以降に、基準に沿って作られた家であれば、高い耐久性を保っていることになります。


その一方、1992年以前に建てられた家であれば、耐久性に大きな不安が残ることになります。1992年が大きな境目となりますので、家がいつ建てられたかをしっかりと確認してください。


3.過去に地震やその他の災害で損傷を受けたことがあるか?

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過去に地震などで被害を受けたことがある場合、その家には何らかの問題が潜んでいる可能性があります。また、一度被害を受けている場合、次の被害はより大きくなる可能性があります。災害による過去の被害状況に関して、しっかりと確認してください。

4.家はどのような形状か?
家の形状と耐久性は大きな関係があります。例えば、一階に車庫がある家や、ボックス型の家などは、通常の形状の家と比べ、耐久性が低くなります。見た目にこだわるのもよいですが、フィリピンでは耐久性を第一に考えることをおすすめします。


5.過去に家の増築や拡張をした経験はあるか?
増築や改築、一部の拡張工事などは、初期の頃に計画された住宅の形とは異なる形状になる場合が多いため、住宅全体がアンバランスになり、建物全体の耐久性が低下することがあります。そのため、増築などを行う際には、専門家のアドバイスをもらいながら実施することが重要です。


6.家の外壁は規定のコンクリートブロックが利用されているか?

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フィリピンでは、家の外壁を構成するブロックは、6インチ(150mm)以上の厚みのあるコンクリート心ブロックを利用するように定められています。もし、これよりも薄いブロックが利用されている場合、耐久性に不安が残ることになりますので、注意が必要です。


7.コンクリートブロック内の鉄柱は規定通りか?
コンクリートブロックを支える鉄柱には、規定の太さや配置間隔が定められています。コンクリート内に埋め込まれてしまっているため、確認が難しいのですが、家全体の耐久性を決める重要な要素ですので、できる限り確認するようにしましょう。


8.支えのない壁は3m以内に収まっているか?
フィリピンでは、支えのない壁はできる限り3mまでに収めるように推奨されています。4m以上の壁は、地震などで壊れやすく、どうしても必要な場合は支えとなる壁を設けるように指定されています。家のサイズが大きくなればなるほどこのルールに応じるのは難しくなりますが、長い壁は耐久性が低いということだけでも覚えておいてください。


9.妻壁は適切に作られているか?
屋根と外壁の間を支える妻壁も、耐久性を高めるための重要な要素です。外壁や屋根と比べると軽視されがちですが、適切な素材で作られているかどうかを確認するとよいでしょう。


10.家を構成する素材は何か?
家を構成するセメントの強度も重要です。フィリピンでは、水とセメントの合成比が日本と比べて低く、コンクリート自体が弱いとも言われています。それに加え、資材費を節約するためにより少ないセメント量でコンクリートを作ろうとする建設屋もいます。コンクリートの質は、住居の耐久性を高めるために非常に重要な要素ですので、正しい水セメント比で作られているかどうかを確認してください。


11.地盤の状態は良好か?

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家を建てる地盤の状態は非常に重要です。地盤が緩い場合、地震による被害が出やすくなります。地盤は、エリア全体の地質等も影響するため、地域に詳しい人の助けを借りるとよいでしょう。


12.家全体のコンディションは良好か?
最後に、家全体のコンディションを確認してください。ひび割れはないか、コンクリートの腐敗はないか、住宅と庭の間に溝ができていないかなどを確認してください。一箇所の不具合が家全体の耐久性低下につながることもありますので、多様な角度から、また複数人で確認を行うとよいでしょう。

まとめ

今回は、フィリピンで住宅を購入する際に気をつけるべきポイント12選について紹介しました。フィリピンの不動産は、規定通りに設計されていれば強い耐久性を持ちますが、中には不適切な作られ方をしている物件もあります。自分の目でしっかりと確認することが重要です。


また、もし自分で確認するのが難しいというのであれば、不動産の専門家の助けを借りるのもよいと思います。弊社では、フィリピンで住宅を購入したいと考えている日本人に向けた丁寧なサポートを実施しておりますので、もしご興味がございましたら、ぜひ連絡いただければと思います。


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