⚤ぴかつ女子とカイくんのおはなし⚤ episode2

🎀現役J〇 まりちゃん(仮名) ②🎀

前回彼女と会ってから 2週間ぐらいLINEでのやり取りを続けて 再度会う約束をした。

約束当日の朝･･･
｢ごめんなさい。今日 会えなくなっちゃいました。｣と連絡が来た。以前、パパ活を調べた時に ″7割はドタキャンがある″と書いてあったのを見ていたので『連絡をしてくれてるだけありがたい』と心のどこかで思いながら、｢わかったよ！また 連絡するね。｣と返信した。

そこから1週間ほどLINEでやり取りをして また会う約束をした。
前回と同じように新宿で待ち合わせをして ホテルビュッフェに連れて行った。

｢この前はごめんなさい…。｣
｢ううん、全然大丈夫だよ。具合いが悪いとかじゃなさそうだったし 友達と予定入れてたの忘れてたのかな？ぐらいで思ってたんだけど 違った？何かあったの？｣
今日会えただけで少し嬉しかったので 笑顔で彼女に聞いてみた。
｢実は、親とケンカして 外出禁止になっちゃって…。｣
｢あ、そうなんだ。それなら言ってくれれば良かったのに！今日は大丈夫なの？もう外出禁止じゃなくなったんだ？｣
｢はい！今日は友達と勉強するってウソついて出てきたから大丈夫です。｣

全然大丈夫じゃない…。笑

話を聞くと、前回 会ったあとにテストがあって そこで赤点を取ったらしい、、、
やり取りしてる時に テストがある事は彼女が言っていたので 僕もテストがある事は把握していたし｢テスト勉強がんばって！応援してるよ！｣など 少し気にかけて テスト期間は出来るだけ連絡をしないようにしていた。

テストで赤点を取って 親に勉強しろ！と怒られて親子ゲンカをした…。これだけを聞くと 普通の家庭でよくある話だなぁ〜と思い 子供もいないし 家庭という言葉から程遠い僕は なんだか少し微笑ましい気持ちになった。

しかし、彼女の家は少し違ったのだ…。

父親がとても厳しく、ケンカした翌日に 玄関ドアを 各個人のスマホアプリでしか開かない電子キーのドアに取り替えられて 誰がいつ外に出たのかわかるようにされているという。
僕は今、一人暮らしで持ち家に住んでいるが 家を購入する時の見積もりを見て 家の玄関ドアが 何気に凄く高いのを知っている。
父親の娘を思う気持ちからなのか 何が父親をここまでさせたのか 僕は子供がいないので 全くわからないが、父親のフットワークの軽さに驚いた。
でもここまでされて 逆に娘は父を好きになるだろうか…。
私は 親から信用されていない…。と思ってもおかしくないだろう。
2人で楽しく食事をしていても 彼女の笑顔の奥は 少し悲しい表情をしていた…。

彼女とは この食事に行った後も数回会って、原宿や渋谷でお買い物デートをしたが 急に連絡が取れなくなった。

急に連絡が取れなくなって3ヶ月後･･･
｢ごめんなさい！ケータイ取り上げられて連絡出来ませんでした。また落ち着いたら連絡します。｣と一通のLINEが届いて それに対し返信をしたが ずっと既読にならなかった。

玄関ドアを電子キーにされてケータイを取り上げられる、、これは軟禁に近いものがあるのではないかなと ずっと疑問に感じている…。
しかし それは親子間にあるトラブルで 表面化される事は絶対にないし、僕が勝手に思っているだけで トラブルですらないかもしれない。

彼女の笑顔が見たくて 続けていたパパ活で 最後は少し寂しい終わり方をしてしまったが、これが僕のpjさんとのパパ活としての1つの思い出だ。

誤解をしてほしくないので 最後に1つだけ言っておくが 彼女には指一本触れていない。

可愛らしい 彼女の笑顔の奥に これ以上悲しい表情を増やしたくなかったので 本当は触れたくても 触れられなかった、、、
というのが素直な気持ちかもしれない。

この時は この子を超える壮絶な経験をしている子が その後 何人も現れるとは思っていなかった…。