【問題】医薬品の公定価格が下がり続ける?

【問題】厚生労働省と財務省が2020年度の予算編成で、薬の公定価格の引き下げで500億円以上の国費の削減を見込んでいることが分かった。誤っているのは下記のうちどれか?

①20年4月は原則2年に1度の薬価の改定時期にあたるが、19年10月の消費増税に伴い臨時で下げることをすでに決めており、半年で2度目の引き下げとなる。
②薬価は病院や調剤薬局が治療薬の代金を患者に請求する際の価格で、卸売業者が病院などに売る際の流通価格の下落を反映し、政府が定期的に見直す。
③薬価改定は、薬局に対してのみ薬価調査を行う。
④2019年度当初予算をみると、歳出総額の3割超を占める社会保障費は約34兆円にのぼる。医療分野に投入される国費は11.6兆円で、このうち2割程度が薬剤費に回っている見込みだ。
⑤経済協力開発機構(OECD)によると、保健医療支出に占める医薬品の割合が日本は2割弱と、10%台前半の欧米より高い。

(問題はここまで)

答えはこちら





【答え】
③が誤り

【解説】

薬価改定のため、厚生労働省は卸売業者や医療機関、薬局を対象に薬価調査を実施する。改定年の前年秋時点での医薬品の品目ごとの流通価格や取引数量を調べ、薬価と流通価格との平均乖離(かいり)率をまとめる。乖離率から一定の調整幅を差し引くなどして実際の値下げ率をはじく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?