【問題】 中国外への生産拠点の移管はどこに?


問題

米国が対中国の制裁関税を発動して一年が過ぎ、企業が生産拠点を中国外に移す動きが加速している。日経新聞の調査で、任天堂・アシックス・アップル・ブルックス・ベガトロンなどがある国に生産拠点を移管するとされているがその国はどれか?


・ベトナム

・タイ

・インドネシア

・マレーシア

・韓国











答え

・ベトナム


解説

米中は長引く貿易摩擦の解決の見通しがたたず、一年を経過している。企業はリスク回避を目的に拠点を経過させる動きが加速している。ベトナムは中国の南の海沿いにあり、特にベトナム北部は中国からのアクセスがよいため、製造ラインや物資の移管が低コストになる。ベトナムは54もの宗教があるがベースは儒教であり信仰心は日本と同程度で低いと言われる。儒教といえば孔子の教えだ。それゆえ勤勉な傾向があり中国や諸外国との対立を好まない。ベトナムのおよそのデータでは平均年齢は30歳と若く、人口は9600万人で増加傾向、平均年収は40万円、経済成長率は6から7%、ITリテラシーは一定のレベルだ。採用コスト、賃金コストのいずれも抑えられる。ベトナム内の需要も一定見込める、などメリットもある。

今後、貿易摩擦が収束した際に再び中国で生産するシナリオを考えると、中国に敵対する国を選ばずに中国の感情に配慮しているとも考えられる。

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